［夢を見るとき脳は－睡眠と夢の謎に迫る科学－/アントニオ・ザドラ、ロバート・スティックゴールド］を読了！

ーーー・・・以下書籍レビュー・・・ーーー

➤面白さ
★★★★☆

➤知識量
★★★★☆

➤難解度
★★★★☆

➤オススメ度
★★★☆☆

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私たちはなぜ夢を見るのでしょうか？
夢に意味や目的はあるのでしょうか？
いかにして夢は作られるのでしょうか？

これらの疑問への統一された答えは、現代科学をもってしてもいまだに示すことができていません。

こちらは、そんな夢に関する説明を夢見る最新の科学書。

そこで示されているのは、「睡眠依存性の記憶進化」のメカニズムと、これに夢がどのような役割を果たすのかです。

著者らはそれを“NEXTUP”と名付けて、理論的に解説しています。

正直なところ、個人的に納得しかねる仮説を元に話しが進むので、読み終えた現段階でも五分五分で賛成って感じですかね。
（ただし、意識の存在意義とメカニズムが解明されなければ夢に関する統一見解は難しいと著者も認めています）

とはいえ、睡眠と記憶の密接な関係性については分かりやすくまとめられているので、その点はオススメ。

また夢に関するこれまでの意味論や仮説、すなわち、フロイト的解釈、予知夢、テレパシー夢、明晰夢、金縛り（睡眠時麻痺）などの科学的で筋の通った説明もされてますよ。
（夢に超自然的な力なんて“もちろん”ありませんし、フロイトについては序盤でフルボッコにしてますw）

なかなかのボリュームですが、人類古来から存在したであろう夢への最新の解釈を知りたい人は、是非読んでみて下さい！