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メンバーが一体感を感じないのはなぜ?感じるために必要なことは?


ご覧いただきありがとうございます。
私は100人程度のスタートアップ企業で人事・労務管理を担当しています。
事業の社会への浸透を目指す方のバックオフィスをアシストするのが自身の目標です。
そのためにこのnoteでは少しでも役立つ情報の発信を目指します!


目的

先日、当社で組織サーベイを行いました。
そのなかで、eNPS(※)が高いグループと低いグループで、平均点に一番大きな差があったのが「チームへの一体感を感じられるか」という質問でした。

(※)eNPSとは、「自分の会社をどれくらい知人におすすめしますか?」という質問で、回答者が0~10までをつけます。
そして、0~6までが批判者、7~8が中立者、9~10が推奨者となり、eNPSは推奨者から批判者の割合を引きくことで求めれれます。
社員が会社に感じる愛着や満足度、エンゲージメントの指標として用いられれます。

そのため、一体感を感じられるチームを構築することが、組織全体のエンゲージメントの向上に役立つと感じました。
初めに、eNPSが低いグループの方が、一体感を感じられない理由について考察しました。

一体感を感じられない理由は?

①自身の仕事が組織に役立っているかわからない
お客様と直接接する部門でなく、事務部門などの間接部門の方のスコアが低くなっていました。
チームとしての目標を上手く持てておらず、自身の業務がどう組織に貢献しているか見えづらい状況が発生していると感じました。
リーダーによるコニュニケーションが大事だとは思いますが、言葉での説明だけでは難しい部分があると思います。

②チームでの成長の機会がない
一方で、間接部門の中でも高いスコアをつけているメンバーもいます。
そのメンバーの特徴として、コメント欄に「知識を教えてもらうことができ、成長することができるから」と記載されている方が複数いました。
仮定すると、組織の事業に貢献できているかを認識できていなくても、チームのメンバーのおかげで自身が成長できている、を感じられることで、チームへの一体感が高まるのではないかと思いました。

③働き方の自由度が少ないと感じているか
組織にはどうしてもいろいろなルールがつきまとい、そのルールも人によって感じ方が違ってきてしまいます。
よくある例えが、グラスに水が半分入っているときに、「水が半分もある」とポジティブにとらえる人と「半分しかない」とネガティブにとらえる人の例です。

当社では部門によりリモート勤務の回数に制限を設けています。
月5回としている部門のなかで、「けっこうリモートできる」という人と「フルリモートの部門もあるのに少なすぎる」ととらえる人がでてきます。
どうしても後者の方のスコアは低くなってしまうのが想像できます。

このときの対処法としては、まず、不満に思う理由をコミュニケーションすることが大事だと思いました。
たとえば、上記の水の例ですと、そもそもの前提情報が不足しています。
どういうシュツエーションで水を渡されたかということが1つあります。
1週間これから山のなかを旅してきてと言われたのか、30分休憩のときに渡されたのか、これを知らないと本人が「半分では足りない」といったときに、どう対処していいかわからないかと思います。

それと同様に、リモート勤務についても、どういう状況で、どういう不具合があるから回数を不満に感じるのかを会話をすることで、たとえ状況がわからなくても、不満を理解してもらえた、と少し、その解消に向けて前向きにとらえることができると感じています。

一体感を感じるための工夫は?

それではどうしたら一体感を感じられるチーム作りができるのでしょうか?
上記の
①自身の業務が組織の目標につながっているかわからない
②成長の機会がない
③自由に働けないと感じる
の問題点をひとつひとつ解決していくのがベストだと思っています。

つまり、①個人の業務がどう組織の成長につながっているかリーダーがしめせるか、②知識のインプットを意図的にチーム内で行えるか、③不満に思うことを相談する場があるかを行っていく必要があると感じます。

そして、上記の方法に共通することは、お金で解決することでなく、リーダーを筆頭に、チーム内のコミュニケーションをどう進めていくかでかえていくことができると感じています。

まとめ

スタートアップの課題ですが、直接的に利益につながることには投資がしやすくても、組織改善など、対社員に対する施策としては、投資効果がはっきりしないため、なかなか予算がつけづらいことも多いと思います。
そのため、まずはコミュニケーションというソフトの部分を変えていくことで、変化に柔軟に対応できる一体感のある組織につながるかな、と願っています!


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このnoteでは、起業をされたり、これから事業の推進に取り組みたい方に、管理業務やマネージメント、モチベーションの向上などの組織運営について、情報を発信できる場にできればと思います。
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