見出し画像

「経験価値」の次に来る「変革・変身価値」について脱毛広告で例えてみる

「はじめまして」と「こんにちは」
ペーペーデザイナーのカナです。

前回の記事から1ヶ月ほど経ってしまいましたが、最後に少し触れていた「経験価値の次に来るトランスフォーメーション(変革・変身)」について今日は綴ろうと思います。


あくまでも私の解釈なので、こういう考え方もあるんだなと思っていただけると嬉しいです。

経験価値については、前回の記事や井登さんのサービスデザイン思考 ―「モノづくりから、コトづくりへ」をこえての本を読んでいただけると理解が深まるかと思います。

変革・変身価値とは

変革・変身価値とは、「自分が変身したことで得られる価値」ということです。

意味を分かりやすく、脱毛の広告で例えてみます。

最近のYouTubeで見る脱毛の広告は、
「モテるのを諦めた冴えない女の子がいます。ただ、友人の紹介で脱毛を知り、脱毛をしたら服装や肌に自信を持てて、どんどん綺麗でかわいい女子に生まれ変わっていき、周りの男性にモテはじめる」
と、非常にざっくりですがこのようなストーリーが多いです。
昔は「他のクリニックより痛くない・安い・早く施術が終わる・クリニックが女性限定・永久脱毛できる」といった機能や体験の訴求がメインでした。

最近と昔では訴求の仕方が変わっているのが分かります。

「他のクリニックよりこれだけ良いことがあって、毛が無くなることで処理をしなくて済むよ!」ではなく、
「毛がなくなることで自信を持つことができて、自分が生まれ変わり(=変革・変身)男性からモテる」
と、脱毛を通して自分を変身できて男性からモテるという価値を届けています。

このように、脱毛に限らず「あなたを自分のなりたい姿にさせて、あなたの望む価値を提供します」といった訴求をしていることが増えてきている気がします。

これが冒頭で書いた「自分が変身したことで得られる価値」の意味です。

さて、ここから深いところに入ってきます。
経験価値から変革・変身価値で最も違うのは「アウトプットされるモノが自分自身」ということです。

だいたいの企業が、サービスや商品を生み出し、それらを通して顧客に届けたい価値を提供します。価値を顧客に届けるためのアウトプットの基本は、サービスや商品なのです。

ただ、変革・変身価値の場合、届けるためのアウトプットは変身する自分自身なのです。

先程の脱毛広告を思い出すと、脱毛を通して自分が変身することで男性にモテるという価値を得ていました。
顧客が変身できて(=アウトプット)初めて価値を提供できるのです。

これからは自分がモノ(商品)になる時代になってきます。

また、必ずしもリアルの自分を変身しなくても良いのです。「仮想世界でアバターとなって変身することで、自分の趣味の友達と何処でも繋がることができる」といった価値もあるからです。

これから目まぐるしく変革・変身が起きてきそうです。

今回は経験価値の次にくる変革・変身価値について綴りました。変革には触れませんでしたが、また別の記事で書いていこうと思います。

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ペーペーデザイナーのカナでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?