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UXとUXデザインの意味が混在しているので整理してみた

「はじめまして」と「こんにちは」
3年目のペーペーデザイナーのカナです。

ここ数年でUXやUXデザインいう言葉をよく耳にするようになりました。
大学時代からUXの勉強をしていましたが、改めてUXとは何か、UXデザインと別ものなのかを言語化してみようと記事にしました。

UX・UXデザインが分からない方。UXデザイナーの必要スキルを知りたい方は覗いてください。

UXとは


UXは「ユーザーエクスペリエンス」の略です。「ユーザー体験」とも言います。
ユーザーがお店に出向き商品を選んで購入し、使用して、使い心地に感情を抱く(また購入したい。など)までの過程(=体験)全てがUXです。

UXとは
製品やシステム、サービスなどの利用を通じてユーザーが得る体験を表す言葉です。

UX/UIとは?

例えばサイトやアプリの良いUXの具体例だと、「サイトの読み込み速度が速い」「欲しい情報にすぐ辿り着く」といったことです。

UXが悪いとサービスや商品に対する印象が変わるので、企業として注力すべき過程になります。

UXデザインとは

UXデザインは「UX」に「デザイン」が組み合わされた言葉になりますが、「UX」と「UXデザイン」は違うものだと思っています。

UXデザインとは
「伝わる仕組み」を考えること

UXって結局何?

「伝わる仕組み」ってなに?と思った方も多いのではないでしょうか。よく例えられているのは、大切な人や友達にプレゼントを渡す場面です。

あなたが友達に誕生日プレゼントを渡すとしましょう。
まず友達に対して伝えたい想いが出ていきます。「誕生日おめでとう」「これからもよろしく」「喜んで欲しい」など。
次に、この想いを伝えるためのモノ(誕生日プレゼント)を考えます。その時、相手の性格や最近の動向(ハマっていることなど)や生活習慣など、自分が持っている友達の情報をもとに、何が一番適切なプレゼントなのかを考えると思います。
誕生日プレゼントを買ったら、次にどのように渡すかを考えるでしょう。いつ、どこで、渡すと相手は喜んでもらえるのか、想いが伝わるのか、と計画を立てます。ここで伝える仕組みをすでにあなたは考えられているのです。
そして渡した後に、プレゼントをもらった友達は、あなたの想いを解読して、あなたに何かしらの反応(「ありがとう」や「これ他の人にも貰った」など)をします。
その反応から、あなたは自分の伝えたい想いが伝わったのかを振り返り、次に活かそうとします。

それでは実際の業務で例えてみましょう。上記で納得できた方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。

例えば、あなたが学生向けの化粧品を開発してオンラインで販売している会社に、所属しているとします。そこで、バレンタインのキャンペーンで新商品の開発・販売をすることになりました。
学生に向けて伝えたい想いとしては、
「少しでも自信を持って好きな人に告白をして欲しい」「バレンタインは一番かわいいあなたになれる」などです。
次に、この想いをどう表現させるか考えます。
告白は話すので、つい目がいってしまう口元にするリップか、マスクで見えないなら目でも想いを訴えるアイシャドウか。
また、学生なら安い価格で手軽に買える商品に。流行の色を取り入れたり、好きそうな見た目を模索します。
次にどう渡すかです。Instagramの広告で新商品を知ってもらうとすると、どういったデザインやキャッチコピーなら目に止まるのか、広告をタップしてもらえるのか、などを考えます。想いを伝えるために一番適切な広告を出す場所やデザインを、チームで話し合います。
他にも、広告の遷移先のサイトで、どういった商品の見せ方・情報・導線…であれば購入まで至ってくれるのか、なども考えます。
購入までしてもらえたら、クチコミやPV数、離脱率などのデータをもとに振り返りをします。
目標値から足りていないようであれば、どこが離脱ポイントになっているのかを探したり、お客様に実際に聞いてみたり、など考察と仮説を立てて次の改善に努めます。

このように、相手に自分の伝えたい想いを、いつ、どこで、どうやって伝えると一番適切なのかを模索して設計することが、「伝わる仕組み」を考えることであり、それがUXデザインなのです。

また、ここで重要なのは「伝える」ではなく「伝わる」になっていることです。
伝えるだけでは不十分で、相手に伝わっていない場合があります。伝えるだけで満足してしまっては、想いが一方的のため相手にストレスを与えてしまいます。そのため、相手に伝わるためには、しっかりコミュニケーションを取ることが重要です。
コミュニケーションをして、相手のことを理解し、適切なタイミングで適切なモノ(あるいはコト)を提供することで相手に想いが伝わります。

UXデザイナーに必要なスキル

UXデザイナーに必要なスキルは2つです。
1つ目は、コミュニケーション能力
2つ目は、誰よりも相手(お客様)を想うこと

どの職種でも必要だと思いますが、コミュニケーション能力はUXデザイナーにとってかなり重要です。
相手(お客様)とコミュニケーションをとって相手を理解することはもちろん、会社の仲間とのコミュニケーションも大切です。
なぜならば、UXデザイナーだけでは優れたUXを生み出せないからです。
例えば、WEBサイトの読み込みが遅くてお客様がストレスになっている場合はエンジニアの力が必要です。サイトの離脱率が高いのであればマーケティング担当者の力が必要です。
このように、優れたUXを生み出すためにはチームの連携が重要になってきます。そのため、コミュニケーション能力が必要なのです。

また何より相手を想うことが必要です。相手を想う気持ち、幸せにしたいという気持ちがないと、相手の悩み(課題)を見つけることも、向き合うこともできません。
誰よりも相手のことを想い、相手の悩みや叶えたいことを見つけ出すのがUXデザイナーのまず最初の役目だと思っています。次に、解決するためには何が一番適切なのかをチームで考え、ソリューションを生み出します。

以上のように、
コミュニケーション能力と相手を想う気持ちがないと、UXデザイン(伝わる仕組みを考えること)が疎かになり、優れたUXを生み出すことができないのです。


ここまでUX・UXデザインの違いや、UXデザイナーの必要なスキルについて説明しました。少しでもお役に立てたなら光栄です。
次回はCXに関する記事を書きます。書いたらリンクを貼っておきますので、また覗きにきてください。

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ペーペーデザイナーのカナでした。


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