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転職って何~自分だけの物語り紡ぎ~

最近、50代で図らずも転職活動をした中で改めて感じた体験記。おそらく、私は日本社会の文脈では「まあまあ転職が多い方」だと思います。四年制大学卒業をしてから、留学中のインターンを含めて11社、新しい転職先で12社「働く場所」を経験することになる。振り返ってみて、会社の数よりも、人生を考えるポイントで、自分がした選択の積み重ねは、まんざら間違ってなかったなと思う今日この頃。なので、後輩世代には、転職は大変でもあるけど、いい機会だと思って、おおいに考え、悩み、自分で選び切る経験をして欲しい!

私は欧米外資系企業での勤務経験も長く、海外生活経験もあり、欧米社会の影響も受けながら日本で生活している若干特殊なグループかもしれませんが、昔アメリカ人の上司から「個人として3~5年スパンで自分の人生やキャリアについて考えないのは怠けものだよ」という言葉を聞いた時に「はっ!」とさせられたのを今も鮮明に覚えています。なぜその上司がそう言ったかと言うと、正直、3~5年で自分も変わる、家族も変わる、会社も変わる、世の中も変わる。その中で「何にも考えずにいるのは、ヘルシー?」。結論、転職しても・しなくても良いのですが、「惰性じゃなくて、常に考えて、行動しなさい」ってことだったんだと今も思います。

以後、歌の歌詞にありそうですが、「自分だけのストーリーってなんだ?」と何度も何度も自分に問いかけてきました、それは50代の今でも同じです。人生100年時代なんで、あと何回考えるんだ?と思うと正直少し疲れますが、昭和40年代生まれで、昭和一桁代の親に育てられ、父親に「良心の呵責に耐えれらない以外、会社は辞めるな」と教えこまれましたが、「いやいや、お父さん!」、それでも、誰でも、死ぬまで、自分物語でしょ。

(参考:キャリアストーリー)
ゼロ地点:音楽、エンタメ全般、人間、語学、心理学、ものづくりが好き。
補足:学生の頃から「配属を会社が決める」に納得がいってなかったので(若干、最初から考え方がアウトロー。苦笑)、小さめでも「私はこれをしたいです」ができる職場を選びました。

①映画会社でAD(レコード会社に入りたかったが入れず、ものづくりでスタート。その後、やっぱり音楽ということで仕切り直し。)
②音楽イベント制作会社(スポンサーイベントの運営の経験)
③芸能事務所(アーティストマネジメントの経験)
④音楽イベント制作会社(自主制作・興行の経験)

~2年間休職して、アメリカの大学院に留学(留学中、⑤レコード会社&⑥大手エージェント会社でインターン)~帰国後、一時復職するも退職~以後、外資系企業人事に従事。留学中から、人間の行動=Organizational Behaviorに興味が高まっていたので、一般企業の中で「人間」のことを扱っている仕事にシフト。 エンタメ業界を去ったのは、昨今、巷を騒がせているイロイロが嫌だったから。「一生懸命やっていても実らない理不尽な世界なんだ・・・」と当時感じたから(そうじゃない側面ももちろんあります!)。

いろんな人に「大シフトですね」と言われるけど、私自身はそうも感じておらず「人間というレンズ」でみたら、どの業界で働く人も人間行動的には共通点は多いです。もちろんお仕事柄、相違点もありますが、ビジネス構造・キャリア構造を理解すると、「ああ、だからこう行動するのか」と理解が進みます。あとは、どの段階でも「自分は何屋さん」なのかの軸は外したくなかったので、専門性のある仕事を選んだという側面もあります。

⑦外資系企業人事(教育・ダイバーシティ)
⑧外資系企業人事(金融/新卒採用・育成)
⑨外資系企業人事(金融/部門人事、人事企画)
⑩外資系企業人事(製薬系IT/全体管理)
~2年間、フリーランス(自営業)経験~
⑪外資系企業人事(ゲーム/全体管理)
⑫現在地

書き続けると長くなりますが、今日まで紆余曲折はいっぱいありました。エンタメって面白そう、外資で働いてカッコいい、英語ができてすごいとか、言われることもありましたが、だからこそ大変なこともたくさんありました。ただ、どの人生のピースも、無駄なく、意味のあるピースだとやっぱり思います。そして、私の何屋さん軸は現時点で「生き物係/人間応援係」という収まりになっております。

転職というと「企業選び」みたいなイメージが先立つけれど、大事なのは「自分に合った◯◯◯(企業選び、仕事選び、仲間選び)。必ず「自分」を先にもってくること。「自分に合った◯◯◯」を考える時間を面倒くさがらないこと。誰かの為、何かの為に選んだことって、あとでツケが回ってくるんです、これ本当(→50代からのアドバイス)。妙な例ですが、カラオケで流行っている曲を上手く歌おうと練習するよりも、必要最低限な諸条件は確認しながらも、自分の声が響く歌~輝く・磨かれる居場所・仲間~を見つける感じで探す方が、長い目でみて納得感が紡がれると思います。それが繋がってストーリーになっていきます。

グッド・ラック、働く仲間達よ!

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