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生理ノート、彼と一緒につけられる?助産師が妊活たまごくらぶを読んでみた④

「私生理の記録をつけるから、一緒にみてよ」と女性が伝えたら、
「いいよ」と快諾して、一緒に確認してくれる男性はどれくらいいるんだろう。
“女性はこんなに大変なの”という愚痴を押し付けているようにみえないだろうか。
男性には実感のない生理・月経を、どこまで共有できるだろう。

着々と読み進めている、妊活たまごくらぶ。

妊活の第一歩は「生理周期の把握と、基礎体温をつけてみること」として、
パートナーと一緒に読んだり、記録したり、2人で女性の生理の状態を
把握するのに便利なノートが、付録としてついていた。

🌟なぜ妊活のために、生理・月経の記録を、パートナーと共有することが大事なのか。

月経のメカニズムを知ることは、そのまま妊娠のメカニズムを知ることだし、
女性特有の月経だからこそ、月経に関連する症状をお互い知ることで、
「男性はわかってくれない」「女性はよくわからない」と
お互いうやむやにして、きけずにいることを、相談できるようにするためだと思う。

生理ノートの内容は
・生理の4つの周期
・生理と排卵のメカニズム
・生理痛の原因
・PMS(月経前症候群)
・生理の時の女性心理
・ピルについて学ぶ
・生理に関するオトコの疑問 Q&A
・基礎体温について
となっていた。

手広い。かなり幅広い。

内容はとても親切で、わかりやすくて、
助産師の私にとっても、生理のメカニズムの復習になった。

男女ともに意外と知らない生理、というけれど、
本当にそう。
何度も勉強しても、興味があっても、月経のメカニズムって、結構複雑で、
しかも、“正常”と“異常”の境目も見極めが難しい。

そして、生理と言えば月経痛とかPMSとか
いろんな症状がよく取り上げられるけれど、
それが人によって症状の強さもつらさも違ったり、
“治療すべき病気”が隠れている場合だってあって、様々なのだから難しい。

私が生理ノートを読んでみて、幅広いなあと感じた理由は
★生理とは、という基本的な情報、と
★生理の時の女性心理、生理への男性の疑問、という「人によるけどね…」と言いたくなるような個別性のある意見と、
★異常のサインかもしれない、というような深刻さを訴えるような知識を、
扱っていたからだと思う。

生理の時の女性心理は、
わかるわかる、というものもあれば、私はそんなに…というものもある。👩🏻

実際、月経前症候群といわれるPMSの症状は200以上あるといわれるしね。

生理に関する男性の疑問については、
男性ではないので、え?というものばかりだったけれど。👦🏻

実際にはいろんなことを思っていて、解消できずにいたり、
わからないということもわからないもかもしれないね。

生理の時の女性心理、生理への男性の疑問、という「人によるけどね…」と言いたくなるような個別性のある意見については、
この生理ノートの書かれていた内容をきっかけに、
「私はこんな症状がつらくて」とか
「僕はこんなことを思ってたんだけど」みたいに
話のきっかけになったらいいのかもしれない。

でも。

【生理は女性にとって痛みを伴う負担】
【生理中の女性は、男性が思っている以上の痛みや不快さを感じていることを理解してください】

こうやって書かれることは、
男性にとってどうなんだろう。
どう受け止めるんだろう。

妊活のための生理ノートといいながら、
生理、月経を中心にしたときには、
どうしても女性が中心になる。
妊娠する体は女性の体だというのは、もう変えられないことだけど、

妊活のための生理だけではなく、
女性の体の特徴としての生理のときには、
妊活の枠を超えたものに
なってしまうよね。

生理ノートをきっかけに、パートナーをいたわりあえるようになるかもしれない。
月経や妊娠について、もっと話し合えるかもしれない。
女性も、男性も、もっと調べて知りたいってなるかもしれない。
月経の症状から、正常ではないかも、と気づいて、病院の受診につながるかもしれない。

なにかのきっかけになる、かもしれない、
妊活カップルで始めよう、という生理ノート。
実際に使い始めてみた妊活カップルの感想を知りたいなと思った。

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