〖短編小説〗1月23日は「アーモンドの日」

この短編は634文字、約2分で読めます。あなたの2分を頂ければ幸いです。

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「頭は冷凍みかん、耳は餃子、目はアーモンド。だーれだ?」

頭は冷凍みかん?冷たそう。あとちょっと溶けて水がしたたってきてそう。耳は餃子?これも実は冷凍餃子かな…でも誰の耳も餃子に似てるっちゃ似てるよね。最後に目はアーモンド?細いってことかな。猫目かー。

「わからんな、正解は?」私はあっさりギブアップ。小学生のころからなぞなぞと、しいたけは嫌い。

「お前」

「殺す」

「いやん」

殺すなんて物騒な言葉を使ってはいけません。自重次長。

「なんで、私がみかんあたまで、耳餃子で、目アーモンドなの?どこがよ」

「わかってないなー冷凍みかんだよ。あとそのおめめは素敵なアーモンドね」

「ふ、ふつうのおみかんと冷凍みかんの差がわからん。あと目がアーモンドって細い一重ってことか?いじってるのかおい!」

にやにやしながら、こちらを見る友人に、私はお前もみかんあたま、あ冷凍か、いやどっちでもいいよ。耳餃子で、目は…目は…腹立つことに結構パッチリ二重。うーんアイプチ?

「なにが嫌なのー冷凍みかん?餃子?アーモンド?さぁ、どれ?」友達がみのもんたよろしく、問題を出してくる。

「、、、、、」

「さぁ、どれどれ?時間がないよ~」

「、、、アーモンド」

「なに、お嬢さん聞こえないよ!もっと大きな声で!」

「アーモンド!!」

「ファイナルアンサー?」

「うるせーファイナルアンサー」

「、、、、、、、」

いや、なにこの謎の緊張感。てか正解って何よ。私次第じゃない?

「、、、、正解!」

「うるせーよ」

1月23日は「アーモンドの日」




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