あの子

別に話した事もない。目を合わせた事もない。なのに気になる。
クラスメート
別に目立つ訳でもない。でも影の存在でもない。
そんな子

私にとってあの子は不思議な存在。
多分あの子は私の事知らないと思う。
私だけ気にしてばかみたい?
でも少し楽しいの
ひっそり見つめる事

そこに私の感情はないし
私への感情もない

だから楽なのかも

あいそわらい
つかれた?
わからない
つかれてるかも

笑顔張り付いて
ほんとの心
隠してた

家に帰ると無表情といわれる
表情が出せなくなってた

別にそれで良かった
つらいのかな?
つらいのかも…

あの子の笑顔
私と違うの

ほんとに笑ってた

それに気付いて近づけなかった
私と違う世界の人だて

ねぇ私はどこにあるの?
どこを探せば私は私と会えるの?

ほんとの私、いなくなってた
隠して隠して
ねぇきえたの?

友達と走った廊下
通り過ぎる時に
あの子がいた

いつもは何もないのに
初めて目があった

どきっとした
心臓がばくばくしだした

心臓の音で気づく
ああ 私いきてた
私には感情もほんとはまだあったんだ

私はずっといたんだ
私はそれに気づかなかっただけ

あの子は…
私の心のきっかけ

動き出す部品の一部だった

ありがとう
やっぱりあの子に言う訳でもなく
私は
息を吹き返した心で思った。

雨上がり
世界がなぜか
とてもきらきらし出した様で。

制服がとかよぎったけど
水たまりにジャンプした

想像より
すっごい水はねて
びっくりして
思いきり笑った

水たまりに映った夕日
きれいだね。

end「1.あの子」

読んで下さった方が自然にサポートしてみたい、と思ってもらえる様な文を日々書いていきたいです。頂いたものは彼方が日々生きるのに有り難く使わせてもらいます。