「それでも世界が続くなら」というバンドと、最新アルバム「最低の昨日はきっと死なない」という作品について

自分のLINEに投稿したものの引用になります。

https://youtu.be/cEqGsDztUKs

5時に起きるはずが、こんな時間に目がさめてしまった。

そういえば、LINEにはこういう機能もあったんだよな、と思いつつ、そういえば、使ってないな、となったので書いてみてます。
こんな時間に?とお思われるかもしれませんが、もしかしたらこんな時間だからこそ、な内
容になるかも。

「希死念慮」って言葉をご存知でしょうか。
希死念慮とは、

死にたいと願うこと。
[補説]自殺願望と同義ともされるが、疾病や人間 関係などの解決しがたい問題から逃れるために死を選択しようとする状態を「自殺願望」、具体的な理由はないが漠然と死を願う状態を「希死念慮」と使い分けることがある。
――「デジタル大辞泉」『コトバンク』(https://kotobank.jp/word/希死念慮-683358)より引用。

という言葉です。
この言葉にピンと来る人もいれば来ない人もいるでしょうか。
僕は、ピンと来ます。というか、最近こんな感じに近いことがよくあるかも知れません。
冒頭に貼ったYouTubeのURLは、それでも世界が続くなら、というバンドが今月の、11月11日にリリースしたアルバムです。
先程説明した「希死念慮」をテーマにしたアルバムです。
このアルバムは、それでも世界が続くなら(それせか、と略して呼ばれることがよくあるかも)のギターボーカルで、作詞曲を担当する篠塚さん(ファンはよく篠(しの)くん、篠(しの)さんと呼んでます)が、メジャーレーベルで2枚目のフルアルバムをリリース後に、自主リタイアし、鬱状態になった時から制作が始まり、全曲廃カラオケボックスでほぼ一発録りで収録されたアルバム(9曲入り、1080円という衝撃価格。しかもiTunesだと2000円という謎)のトレーラー動画(収録曲を少しずつ聞ける試聴用動画)です。

それせかは、これまでも、いじめや虐待、レイプ等々、自身や周囲の人物の実話に基づく、様々な社会的マイノリティに寄り添った裏表なくまっすぐな歌詞に、綺麗なメロディ、壮絶なシャウト、轟音ノイズギター、うねるベース、パワフルなドラムにのせた作品を沢山発表してきました。
そんな音の特徴や歌詞から、聞く人、聞かない人、聞きたい人、聞きたくない人、賛否両論別れるバンドであり、その作品もしばしば賛否両論別れることが多いイメージがあります。
しかし、「パンクは優しい音楽じゃないといけない」という考えのもとパンクバンドを自称しているそれせか。
作品には、切なさや辛さ、閉塞感、絶望を感じることが多くても、聞き終わったあとに、ただ暗い気分にならず、すっきりとした状態になれることがよくあり、どこかに優しさがあらわれています(以前心理学的な面から、それせかの作品について論考されていたネットのページを見かけたことがありまして、そこでは、「リアルや絶望を吐き出した作品に触れると、それを見ている聞いている人が共感して、共に吐き出している状態になり、セラピーの効果がある、といったような記述があったと記憶しています。ソース不十分でごめんなさい)。

そして今回のアルバムです。

まだ数回しか聞けていないので、そして自分や自分を取り巻く環境が変わるかもしれないので、今後どんどん感想が変わっていくことは当然かもしれませんが、今までのアルバムで一番好きです。
曲単体で一番好き、っていう作品はまた別にあってもアルバムという固まりで一枚選ぶなら、間違いなく今回の6枚目のアルバム「最低の昨日はきっと死なない」を選びます。
先述したそれせかの特徴が一曲一曲に現れつつも、アルバム全体としても、現実の圧倒的な絶望感とそれせかの「優しさ」が、一番感じられた作品でした。

最近夜寝る前に部屋を暗くして、イヤホンでこのアルバムを聴いてるときが一番落ち着きます。

この投稿を見て気になった方、是非それせかに、そして、それせかの作品に触れてみてください。

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