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私は現役バニーガール

私は現役バニーガールである。そして何もかもが源氏名以外は個人情報は全て秘密のお店で働いている。お店には指名制度もなければ、連絡先交換はNG、もちろん写真撮影もお触りも一切禁止されていて、破れば客は出禁。女の子もクビ。夜のお店にしてはめちゃくちゃ厳格だと思う。指名がないから女の子たちは必ず一時間交代で客席をランダムに回る。キャバクラ版回転寿司みたいな感じ。私はそんなお店で伝説のバニーガールになり、そして現在も現役バニーガールとしてばりばり働いているのである。 今のお店は最終的

    • 合コンに行った

      仲良くしてくれている先輩から空いてる?と言われ空いてますと言ったらそれは合コンの誘いやったことが後から判明、ブルーな気持ちで合コンに行く。私以外の3人は全員28歳そんな私は宙ぶらりんのガキ大将その代償と対象の矢にあります。私は大谷翔平とくりそつな人の向かいに座る、煙の演出があるヤな感じのお肉を食べた。とにかく死ぬほど面白くなくてもう味も会話も何一つさえ覚えていない。タバコを吸うために外に出ると、ちょうど警察が散歩をしていて注意される。お巡りさんそのまま私を連行して!今夜は私と

      • 村上春樹×川上未映子『春のみみずく朗読会』

        『村上春樹×川上未映子 春のみみずく朗読会』に行ってきたのであります。未映子さんが登場した瞬間なんと!私はどっと涙が出てきて、それは果てしない、理由のない、根本的解決のならない、わけのわからない涙だったわけであります。なんで泣いたのか、やっぱり自分でも意味不明。私は未映子さんが書く心地のいい冷酷さ、美しい苦痛を愛しておるわけで、何度その温度感、と言いますと灼熱になったと思えばごっつ冷える、でも最後には適温になっている、そうそうあの温度。何度それに救われたことなのか。ああ分かっ

        • 葬式で発見 世界の共通言語

          人って死んだ時なんで骨だけ遺すねんそれを見せられる我々は何を思えばいいねん全て無駄、死ぬことが怖いと思ったことはないけど自分の骨が残るのは死ぬほど嫌。去年知人の葬式に出た私はそう思ったのだった。 周囲を見て抱いた骨に感情移入されるというなぜの疑問詞。今まで見えてなかった部分を拝むなら髪の毛一本を拝んだ方がまだ尊いのに、私は骨にどう感情移入すればいいの。骨なんて愛したことがないのに、あの露骨なカルシウムの塊を。 日本では儀式化された遺骨文化、人は最後には骨になるという世界共通

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