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小説マガジン(含黒歴史)

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幼いあの頃に書いた小説や、たまに書く戯れ言。
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#ショートショート

【ブロマンス風】焼きそばにマヨネーズ

【ブロマンス風】焼きそばにマヨネーズ

ここはとある大学の学生食堂。家から持ってきたカップ麺に学食でお湯を入れて食べようとするA太と、学食の親子丼を食べるC之介が向かい合って座っている。

C之介「あれ? マヨネーズかけた後混ぜないの?」

A太「いや混ぜない。一様になってしまったら1つの味しか楽しめなくなるからな」

C「なるほど。え? じゃあ卵かけご飯は?」

A「いやほんのり混ぜる。でもやはり一様には混ぜない。白いご飯のとこ

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のようなもの

のようなもの

権力を持った者には、虫が甘い蜜に吸い寄せられるように色んな輩が群がってくる。思わぬ事から時の人になった彼の元には、そんな人間が溢れた。頼み事をする者、悩みを相談する者、良き提案があると持ち掛ける者、あなたが好き……とうっとりとした目で見つめ口説いて来る者。そうして毎日毎日何十人、何百人という人が彼の元を訪れた。だが彼は孤独だった。そうやって彼が力を持てば持つほど、それに群がる人間が増えれば増えるほ

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【コラボ作品】交換短歌

【コラボ作品】交換短歌

 僕は携帯電話を持たない。

 家族共同の物だが、家の電話とリビングに1台あるPCで大体の連絡は取れるし、友達も少ないのであまり困ったことはない。

「ただいま」

「あら、早かったのね。部活は?」

「試験一週間前だからない。今日の晩飯何?」

「塩鯖と筑前煮、ワカメと豆腐の味噌汁、キュウリのぬか漬け、ほうれん草のお浸し、以上」

(よし!)
 僕は心の中でガッツポーズを取りながら、自分の部屋へ

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