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【読書感想】 拝み屋念珠怪談 緋色の女


拝み屋念珠怪談 緋色の女 郷内心瞳



依頼人が集めた実話怪談集。


怪談話は、知人からそのまた知人へ紹介され、途切れることがない…(⊙ˍ⊙)

逃れられない怪の連鎖。拝み屋郷内、新シリーズ!

数多の怪談実話を収集し、自らも恐るべき怪異と向き合ってきた、東北の拝み屋・郷内心瞳。
ある日、かつて将来について相談を受けた女性と再会し、何冊ものノートを手渡される。
過去の郷内の勧めにしたがい、三年半かけて二百話もの怪談を蒐集したというのだ。
それも、数珠繋ぎのごとく、話を聞いた怪談の体験者の紹介で、さらに他の怪談の体験者に取材するという奇怪な形式で。
ノートには、いくつもの怪異や、説明のつかない奇妙な体験がびっしりと記録されていた。
さらに怪談の記録をひもといていくと、郷内は信じられない恐るべき符合に気付く。
拝み屋郷内を戦慄せしめた、禁断の最恐怪談が今、明かされる。

Amazon 内容紹介より



念珠とは、数珠のこと。

なるほど、念珠はその意味か。
数珠のように途切れることなく怪談話を紹介してもらう裕木。

3年半の間に「取材レポート」大学ノート12冊分…。すごい。

しかも、すべては郷内さんに「自分でもっと怪談集めをしてみませんか?」となにげなく言われたひとことから始めたと言う。

この大量の取材レポートを惜しげもなく郷内さんに手渡す。

200話って……半端ない。
しかも丁寧に脚注を付けて、分かりやすく纏めているらしい。優秀!


とても印象深い作品が【自然学校】

民間企業が主催の小学生を対象とした自然体験。
関東の山間で2泊3日のキャンプを楽しむ。

ここで出会った不思議な少女2人組に纏わる話なのだが……。
その2人と対立する、一見優等生の女の子が、とても性格が悪い……。
読んでいて腹立たしかった。

大人の前ではいい顔する所も鼻につく。
いるよねー。

怪談なのか…?と思っていたが、ラストはちゃんと怪談でした。


【おいでおいで】も怖い。

石碑などにやたらな事はしない方が良い。という教訓。


【初心忘るべからず】は、霊能師に取材した話。

お祓いを済ませたクマのぬいぐるみを、持ち主が処分してくれと言うので預かった所……。

霊能師は、客の前での失態は今後の集客に影響するそう…。


『拝み屋念珠怪談 緋色の女』のメインの話があるのですが、そちらに関しては、続く『拝み屋念珠怪談 奈落の女』を読んでからにします。


さて、何となく先は読めますが、どうなるのかな……( ≖ᴗ≖​)

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