可愛い人、かっこいい人。優しい人、頑固な人。内気な人、社交的な人。
生きていると自然と出会う人の数の分だけ性格も異なる。これだけ多種多様なのだからもちろん自分に合う、合わないや好き、嫌いが出てくる。
ここで1つ疑問が。
私が今生きている環境で所謂”モテている人”のことを素敵！と思ったことがない。もう少しかみ砕いて述べると、モテるだけのポテンシャルをその人から感じられないのに実際モテているということである。逆にいうと私がこれはモテるだろうと思うようなポテンシャルをもっている人ほど、そこまでモテてない。これはいったいどうしてだろうか。
ただの嫉妬だろ！とか自分がモテない言い訳するなよ！って確かに自分でも思うが、その感情を差し置いたとしてもこの疑問が色濃く私の心の中に残る。
大学に入ってみて新たにわかったことは、現実でいうモテる要因はただ容姿が良いなどという単純なものだけでは語れないということである。
もちろん女子ならば可愛い人男子ならばかっこいい人が一般的にモテる世の中であることは間違いないが、周りを見渡してみると実際そこまで可愛いか？またはかっこいいか？と思う人も容易にモテている。
人の容姿を評価するなんて何様だよ！なんて思われるかもしれないが、自分を棚にあげることをしない限り文章なんて一文も書けないのでどうか許してほしい。
モテる理由が容姿ではないならばおそらく、その人の言動や行動に何かしらの魅力的なポイントがあるのだろう。私は女子なので必然的に女子目線の男子の評価を小耳にはさむことが多い。なので男子のモテる人の言動・行動の特徴は少しは知っているつもりである。それは、いい意味で自分は女の子にモテる！と勘違いしている人である。いい意味でといいながら皮肉ってしまっているのは申し訳ないが、本当にいい意味の部分もある。勘違いという名の自信をもっているということである。昨今若者の自己肯定感が低いなどと話題になり、自己肯定感が上がる本やら自己肯定感が上がる方法をまとめたyoutubeやらが話題にのぼりやすいが、そんな現代社会でもそういうものにお世話にならなくても生きていけるくらい自己肯定感がすでに高い状態の若者男子がいくらかいる。それがもともと容姿端麗ならすぐに納得だが、容姿端麗とまではいえないむしろ平たい顔族？っぽい人でもその見た目を上書きしてしまうほどの自信をもった行動・言動をする人は現実に存在する。いったい人生のどの時点でその自信を培ったのかはいつかインタビューしたいと思っているのだが、とにかくそのような男子が若い大学生女子には非常にモテやすい。
”俺、気づいたら女の子沼らせちゃうからな”
”俺は浮気するけど彼女の浮気は許せない”
なんてセリフを真顔で発しているのをこの目で見た時はなんだか変に感心してしまった。だってこんなセリフ、ドラマの超イケメン俳優でさえ言っているのを見たことがない。容姿は決してイケメンとは言えないが自信たっぷりの言動を恥ずかしげもなくクールにできてしまう男子、これがモテる1つの要素なのかもしれないと思った瞬間だった。
うん、だから尚更魅力がわからない。
上記のような人物、あなたは素敵だと思うだろうか。
文章上だから滑稽に思えるだけで実際に対面したら好きになってしまうだろうか。
世の中は不思議なことだらけである。
本当に理解ができない。
心に余裕があるときはそんな出来事を面白いと思えるのだが、
心に余裕のない今は、ばかばかしい。
ただ、ばかばかしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　はなり