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妊活を始めてわかったこと

「赤ちゃんが欲しい」
その気持ちが強くなったのは、検査をする為に産婦人科に行った1年前のこと。

結婚して5年が経った頃。
「私たちって検査したことなかったよね。」
その一言で病院に行くことになった。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>


産婦人科の雰囲気

産婦人科に入ると、受付にいたベテランの事務員さん。
「こんにちは。どうされました?」
私は、なんと言っていいかわからずタジタジ。
「ブライダルチェックをしたいんですが」と答えた。
事務員「はい?」
私「えーっと…」

ネットでよく見てきた《ブライダルチェック》というのが通じない…どうしよ…

なんと答えたらいいのかわからなくてストレートに出てきた言葉が
「赤ちゃん!赤ちゃんが欲しいんですが…」
事務員「不妊外来ですね?検査ご希望ですか?」
私「は、はい。」

そのまま色々記入をして、検査を受けることに。
待ち時間に思ったことは、産婦人科の雰囲気は独特だった。

その病院は1人の先生が小児科もやっていて、待合室が小児科と産婦人科では離れている。

遠くの方で予防接種をして大泣きしている赤ちゃんの泣き声。
大きなお腹を抱えながら産婦人科の診察室に入る妊婦さん。
旦那さんと2人で診察室から出てきて喜んでいる夫婦。
下を向いて診察室から出てくる若いギャル。

中には5、60代くらいの女性も待合室にいたり。

産婦人科って妊婦さんがほとんどだと思ってたけど色々な人がいるんだ…
検査を待っている間だけでも、こんな人間観察をする余裕はあった。

検査内容

自分の名前が呼ばれて、診察室に入ると先生からいくつか質問された。
〇仕事はしているのか?
〇生活スタイルは?
〇きちんと三食食事を摂っているか?
〇検査をした後に、不妊外来として通う意思はあるのか?
〇仕事をしながらの急な診察にも来れるのか?通えるのか?
〇基礎体温はつけているか?


そんな問診の後に、先生から今後の検査の流れについて説明があった。

・採血、子宮卵管造影、精液検査等の基本的諸検査

普通は予約しないとできない子宮卵管造影も今日なら出来るという。
先生「どうします?今日、採血してから卵管造影までやっていっちゃう?」

友達にめちゃくちゃ痛いよ!と聞いていた卵管造影だが、いずれにせよ、やるなら早い方がいい。私は即答だった。「はい、お願いします。」

赤ちゃんを産む覚悟

卵管造影というものがどんなものか、事前の説明で先生がこんな話をしていた。
「卵管造影って検査なんだけど、治療でもあるんだよ 」
どういうことかと言うと、卵管の中に造影剤を入れて検査するんだけど、患者さんの卵管が詰まっている場合は造影剤によって通りが良くなるんだとか。

私はどうだったかと言うと…
オペ室みたいなところに行き、
先生「造影剤を入れる前に器具をはめますね。造影剤が漏れないように風船を膨らまします。」
この時点でもう何されているか想像もできず痛みを感じた。
先生「造影剤を入れますね。」
チリチリする…何これ、めちゃくちゃ痛い!気が遠くなりそう…
看護師さんが手を握ってくれて、摩ってくれて、一緒に呼吸を整えてくれた。
先生「ん〜、片方が通らないな〜あと数ミリ入れますね。」
うっっっ!更にピリピリする!痛い…
でも、赤ちゃんのために。私…ママ頑張るね。弱虫な私だけど、赤ちゃん産むんだもん、覚悟しなきゃ!!
なんか自然とそういう感情が芽生えた。

先生「お!通った通った!良かった〜」
先生の反応がいいから、とりあえずよかった。けど痛い。
先生は痛がる私に造影写真を見せてくれた。
ほら、ここが通りにくくなっていたんだけどちゃんと通ったよ!よかったね。
写真の卵管を見ても痛くてよく分からなかったけど、とりあえず、安心できた。

検査結果

後日、採血検査結果を聞きに行った。
2回目の病院は、検査結果を聞くというのもあって少し緊張した。
診察室に入ると、私は先生の表情を伺った。
先生「結果ですが、特に問題はなさそうですね。良いでしょう。」
あ〜よかった。一気に緊張がほぐれた。
と、その矢先に
先生「ご主人の精液検査はもう少し結果待ってね。」
そうだった。
そう言えば卵管造影してからすぐ、主人の精液検査も指定された日にちに主人が提出していたのだ。
この検査も、主人は積極的で、普段から私よりも妊活のことを調べていたので抵抗なかったようだ。

数日後、精液検査の結果を聞きに夫婦で病院に行った。
主人は少し緊張した様子だったが、私を支えるように診察室に入った。

先生「精液検査の結果ですが、パーフェクトですね!現代の男性の精液では珍しいくらいの数値ですよ。素晴らしいです。」
私たちは顔を見合わせて喜んだ。

妊活は前向きなこと

仕事人間の私と主人は、妊活という言葉から少し目を背けてきたかもしれない。特に、私は、主人から妊活について色んな情報を貰うも、今はそれどころじゃないと言わんばかりに仕事を優先してきた。

そんな私がもどかしかったんだろう。家族や友達、親戚が心配していた…

「病院は行ってくれてるの?」
「仕事を辞めて家庭に入らないの?」
「大きい病院でみてもらったら?」
「人工授精するとか考えてみたら?」
「注射したらすぐできたよ!」

こんなことを言われ傷ついていた私だったが、これらは検査をするきっかけであったことに気がついた。 

そう思えたのも……


〇妊活をすると仕事が出来なくなる。
〇妊活をすると今の生活よりも大変になる。 
〇不妊治療は=不妊の人がするもの

こんなイメージだったが、妊活を始めてわかったことは
妊活とは、全然大変なことではない、マイナスなことでもない。妊活は前向きなこととなんだと気がついた。

それがどんな形だったとしても、検査をする
きっかけをくれた義母に感謝だ。

▼妊活・子育てサポートアプリ「COTETE(コテテ)」の記載


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