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Ⅱ. 差別反対の人々ーアムズ魂編

1.カミングアウトの難しさ

カミングアウトをさせる社会もカミングアウトをさせない社会も悪い社会です。
個性を当たり前に受け入れて、個人のアイデンティティを傷つけない社会ならきっとカミングアウトなんていう概念は生まれなかったのではと感じます。

ノロさんのLGBT差別にはショックをでしたがアムズ魂さんには話しておく必要があると思い、DMで報告しました。

-2019年1月22日-
花のこ「アムズ兄、お疲れ様です。まず謝らなきゃいけない事というのは、兄を差別の当事者にしてしまったことです。会話の流れは後で説明しますが、まず見て欲しいスクショがあります。本当は晒すべきものではないんだけど、内容的にも発言者的にも兄には知っておいて欲しいので隠さずに晒します」
アムズ「お疲れ様!うん、見てみる」
花のこ「私が迂闊なせいで差別の当事者にしてしまったこと、気分悪くなるものを見せてしまっていること本当に申し訳ないと思ってます。ごめんなさい」
アムズ「あ、いやいや、全然気悪くしてないから気にしないでええよ」
花のこ「でも、多分今後お互いTwitterを続けるなら知っていて欲しかったんだ。アムズ兄は相互だろうから気を付けてください」
アムズ「うん、とりあえず花のこちゃん、ありがとう。でもワイに謝ることなんてないよ」
花のこ「そういってもらえると助かります。ありがとう」
アムズ「まぁ、ノロニキの本音は見えたのはショックではあるけど、そういうの今までザラに目にしたから、残念ではあるけど、まぁ俺から話しかけることもないしね」
(中略)
アムズ「それで花のこちゃんが疲れた休むきっかけになった出来事やね」
花のこ「そうです。ノロさんと茸さんとはネトウヨ叩き始めた頃からからの知合いだったし仲良くしてもらっていたので、いきなり関係が崩れてとりあえずツイートするのをやめることにしました」
アムズ「しんどいな」
花のこ「ノロさんがキムさん宛に私を批判するDMを送っていました。ネトウヨの傷に塩を塗る人間だ女だということを差し引いても度量がない人間だと」
アムズ「ちょっと酷いな差別に関しては人一倍敏感な方やと思ってただけに残念。しんどい
花のこ「ごめんね。アムズ兄の考えてること教えてください」
アムズ「うん、もし良かったらワイも考えまとめながら答えたいんで、花のこちゃんから質問形式でワイに聞いてもらってええやろか」
花のこ「まず、ノロさんの会話どう思った?私は本当にひどい頭痛になるくらいムカついたよ。姉さんいわく、ノロさんは歳だからホモフォビアが強いんだろうと言っていたけどどう?」
アムズ「まぁ…世代による認識に甘さもあるとは思う。けども近年散々LGBTについて言われとる以上、上の世代やからってのは正直言い訳としても無理筋やと思うんよね」
花のこ「段々と仲良くなるにつれて、彼が無意識に持ってる差別意識がかなりひどいと思えてきたよ。ネトウヨにも罵倒一辺倒だし、通報もしたがらない所からネトウヨをおちょくって遊ぶのが好きなだけなのかなと思えてきた。仲間と一緒に正義の味方でいられるのが楽しかったのかなと」
アムズ「そうやね、反ネトウヨやから正しいわけではないんよ。誰しも多少は差別心を持っとる。だからこそいつも己のやってる事、言ってる事はどうなんか、自分自身に問いかけにゃいかんと思うんよ」

アムズさんとはひとしきりこんな話をしていました。

カミングアウトさえしなければ直接差別を受けることもなかったかもしれません。

人はなぜカミングアウトをするのでしょうか?
人々に知って欲しいから、理解して欲しいから、分かちあいたいから、理由は様々あるでしょうが、得るものがなければ、恐らくカミングアウトをすることはないでしょう。
では得るものよりも失うものの方が大きくなってしまった時、どうすれば良いのでしょうか?

2. 止められないセカンドレイプ

セカンドレイプとは性的二次被害の事をいいます。
ノロさんからの性差別は苦痛がありましたが、その後次々と起こる二次被害三次被害は耐え難いものでした。

ある日、アムズ魂さんはツイキャスで私が所属するグループの事をネトウヨ以下の連中と罵り、私の友達をクズ、ゲスと罵りました。

私はショックだった事をTwitterで呟くとアムズ魂さんからこのように言われました。

その後、同じようなやり取りが繰り返し行われました。ちなみに私がアムズ魂さんにセカンドレイプと言ったのはこの日のこのやり取りだけでした。なぜならこの後私は何も発言をしていないのですから。

それにも関わらず、この後数ヶ月に渡って私がアムズ魂さんにセクハラをされたと吹聴したかのようなデマを流され、しつこくそのデマの釈明を求められる事になります。

3. グルチャでのネットリンチ

その日のアムズ魂さんと私の引用RTでのやり取りを見た数名が事の真相を知ろうと、臨時で話し合いのグループチャットを設けました。

そのやり取りはこのようなものです。

アムズ「こうやって居直ったわけやね。はっきり言ってゲスですわ
花のこ「あの、」
かとさ外道やね
花のこ「ちょっといいですか」
アムズクズやね
ソノヲ「ええでー」
テキサ「花ちゃんどうぞ」
ジンバ「ポッターならまだしもポッター以外を狙う理由がわからん」
花のこ「まだ当事者を揃えていないのに、そういう話を始めるというのはどういう事ですか?21時に当事者が揃ってから始めてください。あと、関係のない方も極力退室お願いいたします。
かとさ「何言っとるんや?」
アムズ「どうもあっちは閉鎖的な場でコソコソやるのが好きなようやけどなw」
かとさ「もうさ、グルチャスクショぜーんぶさらけ出してすっきりしようや。どんなえげつない事を言ってたか、第三者が判断するやろ」
紫式部「一応家で数学やりながらこの会話を見るって感じなので」
アムズ「おお、ええ考えや」
テキサ「発端は?」

花のこ「21時はもう過ぎてますか?」
おたー「まだ」
紫式部「20:51」
花のこ「止める人がいないというのはそういうことですよ」
アムズ「言うとくけど既に呼んだメンバーは外す気ないぞ
かとさ「出ていけと言い出したのが発端では?」
花のこ「ここは中立な話し合いの場ではない」
かとさ「大草原」
アムズ「ええからとっととそっちの当事者呼んで来いや
かとさ「話し合う気がないのならそう言えば良い。いつも通りやろ」
紫式部「じゃあなんでセンチさんとか私がいるの…」
アムズ「伊藤とかノブさんも呼んでもらおか」
おたー「紫式部さんは花のこさんと相互ですか?」
紫式部「いや、ぜんぜん。アムズさんと言い合ってた人って認識しか無いです
おたー「じゃあバランスとれてないですよね。花のこさんと相互の第三者も必要じゃないですかね」
かとさ「テディがいるやろ?」
おたー「まず臨時グルチャとはいえ、中立な視点や参加者はお互い合意が取れるまで待ちませんか?

この時に初めて話した人が何人もいる状態でした。

花のこ「まず始める前に確認させてください。私は既に体調を崩しています。頭痛、吐き気、手の震え、湿疹が症状です。正直尊厳を傷つけられ続けてます。このグループでもまた私の尊厳は傷つけられるのでしょうか?」
アムズ「そういう一方的被害者みたいな事言って牽制球投げたところで議論において何の意味もないんだよ」
ソノヲ「この議論を進める上でセンシティブな事情を晒すことになる人がいますゆえ、大勢に晒すべきとは思わないね」
テディ体調の話しますか?私は7kgのダイエットに成功しましたよ
アムズ晒さなきゃ必要な情報が得られない人もいるからね」
ジンバ「どっちもどっち、とかじゃなくてポッター以外を攻撃したのがとにかくいかんのですわ」
かとさ「はぁ」
おたー「ジンバさんは中立な立場であるならまず双方の言い分を聞いてからにしてください。最初からぜんぜん中立じゃないですよ
かとさ「いつも通りグルチャで相談しながら書いてるんやろか、と思えてくるわ(白目)」
花のこ「実際に私の差別されたデリケートな問題をこんな大勢で聞くなんて常識的にあり得ないでしょう?これこそネットリンチ、セカンドレイプでしょう?」
かとさ誰が誰に?どのコメントが?それすら提示せずに面白いわな」
おたー「それがセカンドハラスメント」
ソノヲ「それをはなのこさんに開示させるように迫るのがあかんと言ってるんやけど」
アムズ「ほなこっちが晒したろか?
ソノヲ「それやったらワイはアムズニキを軽蔑する」
アムズ「被害者ヅラだけして話題に出すなと言うなら議論にもならん」
かとさ「ほうほう、でもあのツイートではまさにワイがやっていたように思えるが。そこまでいけばあのグルチャのスクショ全投下ですむんちゃうか」
アムズ「おーおー、いくらでも軽蔑せえや」
テディ「言い方に棘がありすぎるよ」
かとさ「サーセン。だがハラスメントとこちらのツイートを取り上げて言われても、思い当たる節もないわけやね。そしておたーさんもセカンドレイプと言い出す。でどこが、誰へのコメントが問うても無言。こりゃあかんやろ…」
アムズ「具体的に指摘してもらいたいんよね。それがないと議論しようにもできない」
紫式部「古文の助動詞の活用でもチラシの裏に書こう」

ほんの10分か15分のやりとりが1時間以上のやりとりのように長く苦しかったです。

かとさ「花のこ氏に対して言及したっけか?」
花のこ「まず、聞き手が多すぎるでしょう?はなからクズクズ連呼されてどうしてハラスメントじゃないと言えますか?」
かとさ「伊藤氏を自分と同一視しとるんやろか?アムズニキは花のこ氏をクズと言ったんか?」
アムズ「言うてへんよ」
ソノヲ「そういう話じゃないのはかとうさんたちも分かってるでしょーが」
アムズ「ええから伊藤連れてきてもらおか?」
かとさ「そういう意味やろ。『はなからクズクズ連呼されてどうしてハラスメントじゃないと言えますか?』←これを他にどう読み解けばええんや」
紫式部「アムズさんはクズって言葉は使ってるよ」
アムズ「そやで。ともかく来ない言い訳考えとるヒマがあるんならさっさとここに来いって言うてよ」
花のこ「連呼というのは呼ばれたという意味ではないですよ」
アムズ何を言うてるんや
かとさ何を言っとるんや?
アムズ話しできる奴連れて来いや
花のこ「なんで事あるごとに強い口調になるんでしょうね」
ソノヲ「二人つんけんしすぎ」
紫式部「別件?てことはここ以外(表)の出来事か」

アムズ魂さんは他数名はノロさんの差別に便乗するかのように私を責め立てました。
別件の差別被害の当事者を出せ、さもなくば私たちが受けた差別の全容が分かるスクショを晒すぞと繰り返し畳み掛けられました。

花のこ「第三者に仲裁される場では?」
かとさ「もうええやろか。そろそろ話し合いにならんことが分かってきたわ」
アムズ「ほー、精神的にぶっ壊すとか言うてる奴は無罪放免か」
かとさ「ええんちゃう」
花のこ「茸さん連れてきてくださいね。ノロさんも」
センチ「ぶっちゃけ、反レイシズム同士が言い争ってるのを見るのは、私も辛いものがある」
ソノヲ「センチさんすまんやで巻き込んで」
花のこ「当事者というなら茸さん、ノロさんを連れてきてください」
アムズ「伊藤とノブも連れてくるんやな?」
センチ「良いんだよ、ソノオさん」
アムズなあ、伊藤とノブ連れてくる気あるんか?」
ソノヲ「さてなー」
アムズ「ほら、話にならんわ」
花のこ「本人の意思によるでしょう」
アムズ「それならそれでええわ。その代りスクショ含めて一切合切晒させてもらおうか
センチ「一応ツイキャス聞こうとしたけど聞ききれなかった」
かとさ「悪いわ、話にならん。なんやろこれ」
アムズ「部屋の人間が発言したんが、どんな行動をとったんかすべて晒させてもらおうか」
かとさ「うーん、無理」
花のこ「スクショを晒すなと散々私に因縁つけてて良く言いますね、かとささん」
アムズ「もちろん、花のこさん、あんたが茸さんにどんな発言したんかも見てもらおか」
ソノヲ「スクショを晒すなと散々私に因縁つけてて良く言いますね、かとささん>うわあ」
かとさ「因縁とは?」
ソノヲ「きたねえ」
アムズ「なーんも知らへんのやもんw」
かとさ「せやね。井戸端会議をしたいなら他所でやっとくれ。もしくはここは井戸端会議の場所なんやろか。それならそろそろ切り上げるが」
ソノヲ「まあその事情よう知らん人も結構おるんやけど。全方位に喧嘩売るのよろしくないなあ」
かとさ「また訳の分からんことを。全方位?」
おたー「背景を話すにもセンシティブ内容が含まれているから、そこはうまくオブラートに包んで議論はできないものですか。そこをさらけ出そうとするからセカンドハラスメントと言いたくなるのです。」

事情を一切知らない人や初めて見る人が何人もいる中で、どんな差別を受けたんだ言ってみよと言われて平気で答えられる人はどのくらいいるのでしょうか?

このやり取りは小一時間でしたが、この後呼吸を戻すのに長く時間を費やしました。
文字であろうと乱暴な言葉づかいで複数の人から攻撃を受けるのは辛いです。
攻撃してくるのは、ネトウヨではなくかつては仲間だと信頼していた人々なのですから。

4. 被害者に寄り添うということ

被害者に寄り添うという言葉を耳にします。
とても温かく安心する言葉です。まるで一人じゃないよと言われているようで、孤独や絶望感が少し和らぎます。

被害者のために寄り添おうと思ってくれる人はたくさんいると信じています。
でも具体的に何をしていいのか分からない人も多いと思います。

何かしてあげたいけど何をして良いのか分からない時に、必ずしてほしいのは「聞く準備」をすることです。

喧嘩している人を見て喧嘩両成敗というのは簡単です。
泣いている人を励まし、泣かせた人を叱るのも簡単です。

本当にそれで良いのでしょうか?

双方の話を聞いて事情を把握してください。
フェアな目で考えてください。
間違えた知識を持ってる人には訂正してあげてください。

ただし、質問攻めにしないでください。
了承もなく当事者の事情を晒さないでください。
一方的に加害者だと決めつけないでください。
あることないことデマを流すのはやめてください。

本人が話せる時を待って「聞く準備」をしてください。

弱者じゃなければ、きっとこんな酷い仕打ちを受けなかったかもしれない。
弱者じゃなければ、こんな弱味を握られなかったかもしれない。
こんなふうに感じる生きにくい世の中です。

寄り添うこと、聞くことを忘れてしまったら傷つけ合うだけの世の中になるでしょう。

前編はこちらから

Ⅰ. 差別反対の人々ーノロ編

後編はこちらから

Ⅲ. 差別反対の人々ーかとさ軍団編

Ⅳ.差別反対の人々ー謝罪編

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