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学校の勉強の代わりに投資を学ぶとどうなる? Part1

誰もが学生の時に1度は考えたことが有る、「この勉強は将来何に役立つのだろうか?」という素朴な疑問。

子供の頃、将来使わない勉強をするよりも、もっと為になる内容を勉強したいと思ったこと、あるのではないでしょうか。
または、そう発言している同級生を見たことがあるのではないでしょうか。

先日、知り合いの息子さんもそのような発言をしていました。

では、もし学校の勉強の代わりに、投資を学んだ場合、何が起きるのでしょうか。

本日は、そんな話をしてみようと思います。

まず、誤解を生むといけないので、最初にことわりを入れておきます。
この記事の内容は、決して「学校の勉強は無意味である」という話ではありません。

あくまでも、無意味に感じてしまってる子供が、学校の勉強ではなく投資を学んだら、学校の勉強よりも本当に将来にとって有益になるのかどうかを実例を元に考察する話です。

これを実践した子供を1人だけ知っています。

私です。

正確には、学校の勉強が意味がないと思ってしなかったのではなく、より興味をひかれたのが投資の勉強だったといったほうが正しい説明になります。

それを理由に、私が投資の勉強を始めたのは、中学生の時でした。

時系列と事実だけ書くと、中学生の時に投資の勉強をはじめて、30歳でセミリタイアを達成した形になります。
家は裕福ではなく、むしろ私が生まれた頃にはちょっと複雑な(大人の事情で、私には詳細は知らされなかった)借金が7000万円ありました。
現在私はセミリタイア後で、親の借金は完済しています。

では、お財布事情だけ見れば、正しかったことになるのでしょうか?

考察していきます。

確かに、「これは将来使う可能性があるだろうか?」と思う勉強は結構多いものです。
いっぱい有りすぎて、例など挙げる必要もないかと思います。

一方、投資は直接的に将来の金策方法として役立ちます。
なら、そっちを子供の頃から学んでいたほうが、意味のある勉強になるのではないか?
という考えは、確かに理にかなってるように聞こえます。

しかし、実は、投資を子供の頃から学ぶ意味は、ほとんどありません。

理由は、2つ。

1つは、
「学問として勉強するほど、勉強すべきことが多くない」ことが理由です。

確かに、私は学校で勉強する時間以上の期間、投資を学んできました。
10代の頃から、国内外の著名人の著書や、高額情報商材に至るまで、本当に多くの教材で学んできました。

ここで、当たり前な話なのですが、経験したあとじゃないと当たり前に思えない結論にたどり着きます。

投資の勉強って、具体的に何の勉強をしているのか?

という素朴な疑問がそのまま答えに導いてくれます。

長い間、結局投資で最も高い成績を出してきたのは、米国系インデックス投資です。

つまり、「投資の最適解」という意味では、答えが出てしまっているのです。
これは全く知識の必要のない放ったらかし投資なので、勉強する余地がほとんどありません。

安く買って、高く売る

なんていう言葉すら必要のない世界なのです。
タイミングをはかる必要もなく、どのタイミングで買ってても、大きなプラスになるしか無いものでした。
買えば良い。それだけです。
ドル・コスト平均法の知識すら必要ありません。
上がり続けてきただけなので、そんな機能など机上の空論と笑われるほどに必要にならなかったのです。

この答えが出ているのに、そしてそれは学ぶ必要すらない単純なものなのに、いったい何を学びたいのか?

投資を学びたい人は、投資で儲けたい人ではなくなっている可能性があります。

学ぶことを目的としてると言われてもおかしくないくらい、投資に生きない意味のない事を真剣に学び始めるのです。
インディケーターにしろ、オシレーターにしろ、それらの組み合わせにしろ、チャートパターンにしろ、そんなもの、投資に全く必要ないのに、不安な気持ちを和らげるという効果にすがりついて、自分の投資に「理由付け」をしようと学ぶのです。

でも、実はこれ、もう投資の勉強じゃありません。
投機の勉強です。
投資の勉強をしている気で、いつの間にか投機の勉強をし始めます。
商材を売る側も、投資の答えは出てしまってるので、難しい話をしたかったら、答えが出ていない投機の話をするしかないからです。
これは、いずれ皆が負けるギャンブルの勉強です。

そんなものに散財して、投資資金を減らして、最も効率の悪い事を真面目な顔でしてしまうのです。

私もそうでした。

そんな意味のない事をやっているかたわら、何も考えないでインデックスに投資している人達が、ノーストレスで大きな利益を出し続けていたというのが現実です。
なんとシュールな世界でしょうか。

試行錯誤など、投資の世界で必要ないのです。
私は投資の世界では確率論をかなり重視していますが、それすらインデックスを前にしたら戯言です。

結局、山道がきれいに舗装されてたのに、過酷な裏道から苦しんでるフリをしながら登ろうとして、やがて滑落してしまうのが、投資の勉強をしてる気でやってる投機の勉強なのです。

20年以上投資の勉強をしてきた人間として、身も蓋もない事を言うようですが、

投資の勉強は学校で科目にするほど深くない

というのが結論です。

難しくしようとしてる人達は、投資と投機をすり替えて、難しいのを装って儲けたい私欲が理由です。

1個目の理由の説明が長くなりましたが、先ほど、投資の勉強を子供の頃からするメリットは無い理由は2つ有ると書きました。

もう1つは、もっと現実感があるので具体的に分かりやすい内容です。

久しぶりに連載記事になりました。
次回記事にて、2つ目の理由を説明して、結論にて完結します。




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