哲学


24年前、離婚し、いきなり経営者となったわけだが
一番大変だったのは、人だった。

個性の強い従業員にどうやったらついてきてもらえるのか。
何より私には、語れる夢もない。
人脈もない。
人間性だって、悪いとは言わないけれど
人のことを考える余裕なんてない。

いっぱいいっぱいの毎日で
夜遅くまで残って、技術を教えたり
休みの日には、講習会に連れて行ったり

子供との時間もないし、自分の時間もない。
情熱があれば、それもよかろう。
そんなものもない。
そもそも私は一人っ子で、団体行動が大の苦手だったのだ。

苦痛でしかない毎日でも、何とかしなければと
必死で仕事をしていた。

離婚するとき、別れた夫が入っていた経営者団体に
私も入れられた。
そこで学んでいくうちに、私に足りないのは
自分自身の哲学だと気が付いた。

良くも悪くも「これが私の哲学だ」と自信をもって
言えるようになりたい。と強く感じた。

自信がまるでなかったころの私。



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