私は36歳・夫婦2人暮らしの主婦です。夫は全国転勤する会社に勤めており、私も一緒に転勤先で暮らしています。子供がいたらわからないけど、今は2人なので知らない土地の暮らしも楽しんでいます。
先日、久しぶりに4歳年下の32歳の従姉妹に会ったとき、従姉妹は「普通の暮らしがしたい」と言ってました。（ちなみに従姉妹は最近離婚しました。）36歳の私は「普通という名の幻想」はあてにならないと思っていますが、そう言えばその幻想を追い続けた30代6年間だったように思います。
キャリアについて悩み続けた30代。36歳の現時点では今の働き方が自分に合っていると思っているので、今の私を書いてみます。

みんなの普通の幸せになりたかった29歳

私は30歳で結婚。20代は正社員として働いていました。色々あって仕事に疲れたときだったので、結婚を機に退職。辞める決断をするまではとても悩みました。

まず夫には「結婚するなら共働きがいい」と言われていました。金銭面で正社員同士であれば安心と思っていたようです。しかし私の体力的に仕事を続けることが難しかったため、手取り額があまり変わらない派遣社員で働くことを提案しました。これが外的な要因です。

二つ目は、自分の内的なこと。
当時の仕事は好きで、管理職になりもっと仕事にのめり込みたいと思っていました。しかし、周りの友人や後輩たちは次々と結婚出産していきます。となりの芝が青く見えるように、彼女たちの幸せを羨ましく思う日々。「本当に仕事が好きなのか」好きだった仕事に少しずつ疑問を感じるようになりました。
また夫とは遠距離だったため、1人暮らしの家に戻るとより”仕事に生きる人生”を歩んでいるように感じたことも大きかったと思います。

私は仕事が好きだったのでキャリアを積みたかった。でも”仕事”と”自分の幸せ”を考えたときに、両立できる道が当時は分かりませんでした。どちらかを選択しないと先に進めないように感じていました。その結果”自分の幸せ”のため結婚し派遣社員になることを選びます。
この人生に悔いはありませんが、29歳の私もみんなと同じような普通の幸せになりたかったんだと思います。

派遣社員になって気づいたこと

結婚し派遣社員になった30歳。生活が落ち着くと、正社員を辞めたことに激しく後悔をするようになりました。「あのときこれをしておけば」そればかり思うようになりました。当時の仕事仲間、楽しかったこと、頑張っていたことなど、いろんなことが頭をぐるぐる回り「あんなこともできなかった自分」に失望します。もう一度やり直したかったんです。
当時は家に帰ってからはよく夫に泣き叫んでいたなぁ…。

自分の決断で結婚を選んだのに、キャリアも欲しかった自分に気付きました。本当はどっちも欲しかったんです。自分の欲深さを知り絶望したこと、選択肢が二つある現実にも失望。「なんで女性は選択肢がいくつもあるんだ」結局どれを選んでも幸せになんかなれないじゃないか、などなど思ってました…たぶん当時は病んでました。

私は結局、派遣社員になってキャリアを積む道からは外れてしまいました。しかし、同時にキャリアは仕事以外にも積めると気付きました。「目に見える肩書き以外の、人の中身のキャリアを積んでいこう。」何かのきっかけでそう思えるようになりました。（きっかけは忘れてしまいました…きっと時間や精神的なゆとりからそう思えたのかも）

悩んだ経験・幸せな経験・悲しんだ経験・ミスした経験・結婚したこと・転勤先についていったこと・好きな音楽・好きな食べ物・好きな本・家族の話・友人の話・気になることなど、人としての豊かさをレベルアップすることに決めました。

人生のレベルアップができる環境に身を置く

人としての豊かさを指針においてからは、派遣社員だろうがパートだろうが主婦だろうが肩書きはどうでもよくなりました。「私は36歳の女である」その人生で与えられた環境を生きていこうと思ったのです。

正社員でバリバリに働く人生も、専業主婦で生きる人生も、どんな人生も私にはありました。しかし、私は今この人生を選択している。ただそれだけ。

でも従姉妹のように普通の幸せがほしい気持ちも痛いほど分かります。普通の幸せをGETしてる人は、すごいなー！とも思いますし、正直羨ましい。あなたみたいな人生歩みたかった。心からそう思います。

私の人生が普通とか普通じゃないとか、全然分かりません。まぁたぶん普通ではないのでしょうが…。「子供いないの！？」も「結婚してるからいいやん」とも他人にどう思われても、「私は私やしな」以上！です。他人から見て普通かどうかなんて知ったこっちゃない～と思ってる36歳。

結論。もっと生き方のバリエーションがあればいいのにね。生きてたらええやん。それ以上あんまり他人に望まないで笑。これからは多種多様な生き方が受け入れられる社会であってほしいなと思いました。
まとまりのない文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。