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昭和生まれですが、何か?

私は昭和62年生まれです。
私の一学年下からは平成生まれもいるので、本当に昭和の終わりに生まれました。ちなみに昭和は64年までで、最後の64年は一週間ほどです。二歳になる前に平成になったので、当たり前ですが昭和の記憶はありません。私の年上の人はみんな昭和ですが、年下はほぼ全員が平成・令和生まれです。
今回は昭和うまれの苦悩を語りたいと思います。


お世辞で言われる「昭和生まれに見えない」

職場で大学生男子に言われたこと。「かおりさん34歳に見えないです〜」当時34歳だった私はそう言われ、これは確実にお世辞だと分かりました。20歳そこそこの男子が頑張って言ってくれたのでしょう。しかし次に「昭和生まれに見えないです〜」と言われ、これはお世辞なのか?!と疑問に感じました。
なぜなら私は生まれてからずっと、生年月日欄に昭和62年と書き続けてきたから。疑うこともなく当たり前に認識していたことを、そう見えないと言われても、いやいや事実なんだよ!と思ってしまったのです。

平成生まれの人からしたら、自分と近い=平成生まれ、という図式ができているのかなぁ(多分)。昭和生まれというと、自分の親をイメージするんだと推測しています。

明治生まれのおばあちゃん予備軍?!

私が小学生の時に、明治末期生まれのひいおばあちゃんが生きていました。明治生まれのひいおばあちゃんに「お侍さんはいたの?」とか「刀持ってたの?」とか、小学生の私は純粋に質問していました。おばあちゃんは笑って答えてくれていました。「明治生まれのおばあちゃんだよ」大正生まれの祖母もすごいね〜と言っており、言葉をそのまま受け止め明治生まれってすごいなぁと思っていました。

もしかしてこれって、70年後の私じゃないか?!と最近気づきました。
今から70年後の100歳を超えたあたりで「昭和うまれのおばあちゃんだよ〜」と紹介され、「戦争は怖かった?」とか「バブルの時どうだった?」とか聞かれるのではないだろうか…。
当たり前ですが、戦争も知らなければバブルも知りません。でも、2000年代に生まれた人にとって1900年代の数十年なんて関係ないでしょう。私たちも1800年代の数十年は分かりません。もし純粋な小学生の瞳で戦争のことを聞かれたら、祖母から聞いた体験話をするでしょう。でもきっと回り回って、どこかで私が体験したことに話が変わってしまうだろうな、と思いました。

昭和は長い!平成生まれの人は知っててくれ

そこで改めて昭和は64年も続き長いことを、改めて主張したいと思います。
なにせ60年を超えていますから、私の祖母・母・私と三代に渡って昭和生まれです。このように同じ昭和でも、戦前・戦後・高度成長・バブル・バブル後で全然時代背景が違います。これをお読みの昭和生まれのお兄さんやお姉さんは「当たり前だろ!」とお怒りかもしれませんが、時代は変わり当たり前じゃなくなる時が必ずきます。あなた方は困らないだろうけど、私のような昭和末期は大変困ります。なのでこれは昭和末期の私たちを救うと思って、周りの平成生まれの人にお伝えください。令和生まれはともかく、平成うまれの人は知っててくれ。昭和は長い。とても長いのです。

昭和60年代は平成0年に

このように、家族やご近所さん、役所や何かの手続きのたびに「昭和なんや〜」と好奇な目にさらされるであろう私たち。今は昭和生まれがわんさかいるからいいけど、いずれレアキャラになります。そんな時でも、そっと人目につかずに生きていたいので、「昭和でも平成でもどっちでも名乗っていいよ」の特別条例ができればいいなと思っています。「私も平成生まれでーす」と名乗れる権利です。もしくは名乗らなくとも、しれっと平成に丸をできる権利です。もちろん平成末期生まれ(30年代)の人も、平成でも令和でも好きに名乗れます。

この条例が適用できれば、100歳を超えても戦争体験話もせず老後を安心して暮らせることでしょう。そして、生きている間も「昭和に見えない〜」という謎のお世辞を聞くこともなく、平和に暮らせるはずだと強く思っています。


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