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ヴェローナのカナッペ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

徐々にやっているけれど全然終わらない写真の整理、ついつい眺めてしまったりで時間がかかります。 今日は昨日見付けた過去の画像から、ヴェローナで食べたカナッペを。

ヴェローナと言えば「ロミオとジュリエット」の舞台になった街、実在の人物ではないけれど「ジュリエットの家」もあります。 最初に行ったのはフィレンツェに住んでいる頃で、遊びに来た母と一緒に一泊の小旅行でした。 それ以来何年振り?で、相方と一緒に行ったのが5年くらい前。 車関係のイベントがあって、それに呼ばれて行ったのでした。 

母と言った時には感じませんでしたが、ヴェローナの人達ってシチリア人よりもお酒を飲みます。 こちらでは食前酒をする時、皆んなたったの一杯が普通なんですが、そしてそれでは私は足りないけれど我慢するのですが、ヴェローナの人達はお代わりをしたり最初からワインをボトルで頼んだり、飲んでいますねぇ。 シチリアではなくここに住めば良かったかも。 

ここ数年、シチリアの若者はビールを飲む人が多いのですが、あちらの若者はワインを好むようです。 こういう人間ウォッチングって面白い、文化や習慣が見えてくるから。

そしてもう一つ気が付いたのは、いわゆるカナッペを食べるのです。 私的にはイタリアにおけるカナッペって、皆さんもご存知だと思う「トマトのブルスケッタ」が基本であって、トスカーナ地方ではクロスティーニと呼ばれるチキンレバー、後はオリーブのペースト位しか知りませんでした。 そもそもカナッペってデンマークから北、北欧やロシアの食べ物だと思っていたのです。

ところがヴェローナではあちこちでカナッペを見かけました。

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あちこちのお店で色々な物を作り置き、食前酒と一緒にオーダーも出来るし、レストランで前菜としてもオーダーできます。 何種類もある中から選べるし、お任せで盛り合わせも。 作り置きと言ってもどんどん売れていくので、カナッペ担当の人が常に作っては補充をしていました。

この時思ったのですよねぇ、次のホムパの時にはカナッペを沢山作ろうと。 実践していないし、そんな事を考えたことすら忘れていましたが、この画像を見るまでは。

「イタリア料理は存在しない」、「全て地方料理だ」ということはしっかりと理解していたつもりですが、ヴェローナのカナッペ文化驚きでした。 

ちょっと気になって「ヴェローナ料理」のリサーチをしてみましたが、カナッペは出てこない。 リゾット、ビゴリという極太パスタ、ニョッキ、とうもろこしの粉をなり揚げたポレンタ、馬肉あたりが飛び交って、カナッペはどこへ?

もしかしたらその当時の一時的な流行だったのかしら? その辺は不明であります。 ただ5年前はあちこちのバールやレストランのショーウィンドウに、何種類ものカナッペが綺麗に陳列されていたのです。 

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しっかりと食事をするのも良いですが、こういう物をつまみながら延々と美味しいワインを飲むのはもっと好きかも。

ヴェローナのカナッペ文化、一時的な流行りでないことを願います。

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