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お金と幸せの相関関係

一言でいうと

一定程度豊かになればお金と幸福に相関関係はなくなる

活用シーン

人生の目標

内容

経済学者リチャード・イースターリンによる研究。
1946年のアメリカ人の幸福度と、1970年の幸福度を比較する研究を行った。
その間、生活水準は50%近くアップしていたにもかかわらず(1970年には、ほぼすべての家庭に車と冷蔵庫と洗濯機があり、蛇口からお湯も出るようになっていた)、幸福度にはほとんど差がなかった。

この現象は「イースターリンのパラドックス」と呼ばれている。基本的な需要が満たされてさえいれば、生活がより豊かになっても幸福度は変わらないのである。

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
ロルフ・ドベリ(著)

私に限らず、金銭的に豊かになれば、幸せに違いない、と思っている人は多いと思います。だから、「何か望むことは?」と言われれば、やっぱり収入が上がるのがうれしい、と思ったりします。

そもそも、かつては収入が上がればみんなハッピーということを国の機関も信じていたようで、GDPは、国民の幸せの指標でもあったようです。


しかし、どうもそうとばかりは言えない、という事が最近の研究では言われています。考えてみれば、いくらお金がたくさんあっても、病気にもなれば、煩わしい友人もいるだろうし、子どものことや仕事のことなど、頭を悩ませる問題は、一般人と富裕層ではさほど変わらない。

とはいえ、人として生きていく中での最低限の安心感という意味で、日々の生活に困窮している人にしてみれば、収入と幸福度は完全にリンクすることでしょう。それが常にお金のことを考えなくても生活できるようになったら、そことは違う価値観に目が行き始めるという事です。


近年、お金のために働く、という事にたいしてツラいという思いを感じる人が増えているように思います。物質的豊かさを捨てて、ミニマリストとして生活する人もいます。この傾向はあるいは、国全体としてお金がなくて死ぬかもしれない、という状況が想像しにくくなっている徴候なのかもしれません。飢え死にする心配のない国だからこそ、もう物質的な豊かさに心理的依存をせずに済んでいるのでしょう。

まさにパラドックスなんですが、あるからいらない。
そういう社会になってきているのかもしれませんね。

ここで大きな問題が浮上してきます。
稼げば幸せだと信じてきた人たちがいる世の中において、稼ぐ以外にどうすれば幸せになれるのか?という問題です。こういった人生のロールモデルが使えなくなったからこそ、自分探しをする人が増えたり、心を病んだりする人が増えているような気がします。昭和の親に育てられた人たちにとって、自分で考えるというのは、けっこう難しいものですから。

それでも探求した先に見つけたものは、きっと人生における宝物になるのではないでしょうか。


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