社会は「占いの人気」で占える

一言でいうと

人は自分だけは大丈夫と考えがちであることが実証された

活用シーン

自己啓発、経営、時流を読む

内容

マーシャル大学 ヴァーノン・パジェットの研究

1918年~1940年ドイツ国内の混乱の度合いと、星占い、神秘主義をキーワードにして論文数、雑誌の記事数の関連を調べてみた。

結果、第二次世界大戦に向けてドイツ国内に不安が広がるのに合わせて、星占いに関連した記事も増え続けることが分かった。第二次世界大戦勃発の少し前、1936年3月がピーク。

また、失業が増え続け、賃金と生産が落ち込めば落ち込むほど、星占いはぐんぐん人気を伸ばしていた。

世界最先端の研究が教える すごい心理学(内藤 誼人)

占いが当たるかどうかは別として、社会において不安が増すほどに占いが注目されるという相関関係はかなり現実味がありそうです。
こういったことは人が無意識に察知する部分も多いので、「占い」業界の動向を見ていれば、次に経済や社会がどう動くかが若干の時間差で読むことができるかもしれません。

現代の世相を考えてみましょう。昭和の時代ではありえなかった「スピリチュアル」なんて言う言葉が市民権を得て、満月や新月のお祈り、水星逆行、神社ブーム、龍ブームなどなど。
感覚的ですが、占い業界はここ数十年の間で最も大きな伸びではないかと思います。

そして社会的にも変化の真っただ中で、不安がいっぱいなのは間違いないと思います。

占いの動向は、社会不安のリトマス試験紙と言えるかもしれませんね。


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