見出し画像

重い履歴書は、エモい。

一言でいうと

身体的感覚としての手ごたえは、心理的意味においても影響を及ぼす

活用シーン

印象操作

内容

2010年ジョシュ・アッカーマン、クリストファー・C・ノセラらによって行われた実験。

被験者は模擬の就職面接試験で面接官を務めた。
その際、「重いクリップボードに挟んだ履歴書を手にした時」自分の役目をより重要と感じ、履歴書の中身を立派なものだと評価した。

逆に、「軽いクリップボードに挟んだ履歴書」をみると、その応募者は資質的により劣ると判断された。

『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),

書類の重さが、内容の重さの判定に影響を及ぼした、というこの実験。逆に考えるなら、大事な提案はずっしりと思い提案書を作るのがよさそうです。
まあコスト対効果、という事はあるでしょうがとにかく渡すときに重みを感じるようなカバーをつけて渡すとか、分厚いパンフレットを一緒に綴じこんで重みをますとか、工夫の余地はあるのではないでしょうか。

ここにあるような、採用面接において「履歴書」を重くすることはさすがに無理でしょうけど、格調高く毛筆にするとか、文体を工夫するとか、重みを出す工夫を思いつくといいかもしれません。

他にも例えば、応接のソファーが固いと、ハードな交渉条件を提示しがちだったりという事もあるようです。だから、オフィスのソファは柔らかめがいいかもしれません。また、無機質なオフィスは見た目格好いいのですが、なんとなく冷たさを感じさせることから、権威を感じさせるにはいいかもしれませんが、親しみというか密接な関係を築くには不向きと考えられそうです。

人間は様々な方法で世界を認知しますが、その手段(五感)はいろんなところでつながっています。そういったことに配慮した、場の演出を考えるといろんなことがもっとスムーズに運ぶかもしれませんね!



ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

心理実験集めたマガジンです。
よかったらフォローしていただけると嬉しいです。
無料です。



頂いたサポートは、日本の二代目経営者のこれからの活躍を支援するために使わせていただきます。