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『隔たる世界の2人』が描く分裂社会と


こんにちは。
今回は作品紹介です。
先ほどアカデミー賞実写短編映画賞を受賞した
「隔たる世界の2人(原題:Two Distant Strangers)」です。
https://www.netflix.com/jp/title/81447229


 
もうNetflix制作のドラマや映画がスタンダードになって久しいですが、この作品も素晴らしい出来でした。
 
そもそもこの作品は、昨年の5月に実際に起きた事件を元に制作されています。
無実無抵抗の黒人男性を白人警官が暴行し殺害するという忌々しい事件で、被疑者の警察官には先日20日に有罪判決が下されたばかりです。
 
史実を元に制作されたドラマや映画はもちろんありますが、私はこのスピード感に驚きました。BLM(Black Lives Matter)運動が激化していたことも記憶に新しい中
いくら短編映画とは去年起きた事件をすぐに映像化する力。これは参加するスタッフやキャストにある被差別意識や問題意識がほぼ完ぺきに共有されているということでもあると思います。
また、政治的メッセージを前面に押し出しながらも、SFな脚本で見事にエンターテインメントにも昇華させている手腕にも拍手を送らざるを得ません。
 
根深い社会問題に首を突っこみ難い日本社会で誰がその旗手となりえるでしょうか。
 
BLMは海外で支持を落としてきている中(過激なデモ行動が問題か?)、今作がアカデミー賞を受賞したことは大きな転換にもなるでしょうし、コロナによって進む世界の分断を今一度深く考える機会になりそうです。
 
アカデミーは多様性を重視した作品への評価を高めていますが、そこに日本映画界が追随できるかどうかが映像分野の人間として重要に感じています。
 
ぜひとも見てみてくださいね。Netflixで見れます
 
>いえもん
コンテンツへの愛は大切ですよね。自分が好きなものを作るってのは幸せなことですね


>サイトウ
ウケるウケないのライン、めちゃくちゃ参考になります。ぐちぐち文句ばかり言って、気づけば相手の顔が死んでる。みたいなおじさんにはなりたくないものです。

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