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ParaFes2018 に参加してきた

ParaFes2018に参加してきたので、パラスポーツについて感じたことを書こうと思う。

本当は音楽やダンスも観てきたのだが、俺の興味がある分野ではなかったので割愛する。


今回のParafesでは真剣勝負と題してテコンドー、卓球、フェンシングの3つのパラスポーツの試合を観戦出来た。

正直に言って、今まで俺はパラリンピックどころか、スポーツ全般に一切興味を持っていなかったのだが、パラスポーツはかなりエキサイティングに観戦が出来た。

多分、一般向けとは異なるルールで試合をすることで、健常者とは違う独自の身体の躍動を目に出来たからではないかと思う。


例えば、一般向けのテコンドーは拳による打撃か蹴りが胴体または頭部に当たった際に得点が入るのだが、パラスポーツのテコンドーは拳による打撃が得点にならず、頭部への攻撃が禁止されている。

一見すると、ルールの制限が増えたせいで自由が失われ、スポーツ観戦の面白みは減っているのではないかと思われるかもしれないが、俺はそうは思わなかった。

何故なら、ルールが変われば用いられる戦術も変わってくるからだ。

打撃が有効打にならないのであれば、試合に勝つためには当然蹴りでポイントを稼がなければならない。

つまり、打撃と蹴りの両方に対応した構えでなく、足を前に出して上半身を反らすといった蹴りに特化した構えを取ることが出来るようになるのだ。

また、腕でのブロックが出来ないため必然的に脚でのガードや間合い管理も重要になってくる。

密着状態では蹴りを当てるのが難しいので、その状態からどう得点に繋げるのかということも打撃が使えるテコンドーとは違うのかもしれない。

色々書いたが俺はテコンドーもパラテコンドーも全然知識がないので的外れなことを言っている可能性がある。

しかし、とにかく俺はパラテコンドーにはパラテコンドー独自の面白さがあり、もっと多くの人々が興味を持っても良いのではないかと感じた。


車椅子フェンシングも見たのだが、こちらも非常に興味深かった。

俺の知っているフェンシングはフットワークで間合いを測りながら一瞬の隙をついて剣を当てる競技だったのだが、車椅子フェンシングは違った。

まず、選手が乗る車椅子は地面に完全に固定されている。

つまりは車椅子フェンシングでは後ろに逃げることが一切出来ないということだ。

しかも、車椅子同士の距離もかなり近いため、選手は常にやるかやられるかの距離に身を置くことになる。

間合いが外せないならスピード勝負で全て決まってしまうのではないかと観戦前は考えていたのだが、選手は上半身を大きく反らすことで回避を行っていた。

つまり、車椅子だからといって動きが少なくて地味になるということは一切なく、むしろ車椅子だからこその激しいアクションを観戦者は楽しむことが出来るのだ。

剣を使ったワンインチ距離でのカラテ攻防を見たい人は是非一度観戦して欲しい。想像以上に激しい戦いがそこにはある。


今回俺が観戦したのは三種類の競技だけ(卓球は企画がまずかったので言及はしないでおく)だったが、パラスポーツには他にも沢山の競技がある。

それらもきっと、俺が今日見た競技に負けないくらいの独自の面白さを持っているはずだ。

多分俺は2020年のパラリンピックを観戦するだろうし、この記事を読んだ人もパラスポーツに興味を持ってくれれば良いと思う。



メイクマネー、したいのさ。