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“真面目すぎてしまう”選手へ


更新遅れました。

今朝は今年初めて吐いた息が白く、冬の気配を感じました。
もうあと2ヶ月で今年が終わってしまうなんて誰が信じられるでしょうか...😂❄️



さて、現在は連載形式でジュニア選手の練習について執筆中ですがなかなかしっかりと書く時間が取れないため、先に得意なメンタル分野のことに触れて記事を作ってみようと思います。
練習に関しては長い目で見て欲しいのもあるのでゆっくり更新していきますね🐢







突然ですが、皆さんの周りに「真面目すぎる選手」はいませんか?


心当たりがある方、いまいちピンと来ていない方、いないよって方、それぞれいらっしゃると思います。
日々の練習の中だけでなく、練習以外の部分まで自分を追い込んでしまう隠れ真面目な選手。特に本人が一番自分を追い込んでいることに気付きにくく、それが伸び悩みの原因になっている可能性があるのです。今回はそこにフォーカスしてお話しして行きたいと思います。




これを読んでいる選手の皆さんにお聞きします。

練習以外で、自身に沢山のルールを課していませんか。

そしてその自分との約束を守れなかった時、一気に全ての自信を失っていませんか。

一切の妥協は許さず、ハードルを下げる事は自分に甘える事、逃げる事だと考えていませんか。

周りと比べて出来ないことは記録にそのまま現れてしまう、勝負に勝てない、と思っていませんか。

どんどんルールを積み重ねたり成功のハードルを上げ、自分では支え切れないのに引き算をせず、決めた事は1人で全部頑張ろうとしていませんか。

色々挙げましたが、それを一切否定するつもりは全くありません。競技は最終的に結果で勝負がつく世界です。必然的にグレーゾーンのない0/100思考になってしまうのも無理はないと思います。



まだピンと来ていない方も多いと思うので分かりやすい例を挙げます。また自身の経験談になってしまいますが、私は競技で結果が出てくるようになると練習以外で自分にこんなルールを課していました。


・エレベーター・エスカレーターは使わず、階段を使う。(=楽な方向に逃げる癖が付いてしまいそうだったから)
・電車ではどれだけ時間が長くても席が空いてても座らない。(=上記と同じ)
・学業も一切手を抜いてはいけない。寝るのは論外(=頑張れるのに出来ないことがあることは自信を失う原因だった)
・練習が上手くできなかった日・少なかった日・走っていない日はあまりご飯を食べない。(=頑張れてないのに報酬はいらないと思ったから)
・練習中の一切の邪念を許さない。(=負けを意味すると思っていた)
・自分は常に人よりも頑張らなければ結果が出ない。



どうでしょうか。
これは実際に私が取り決めていた独自のルールです。
なんとなくこう文字に表してみると改善すべきところが多く見られるルールですが、当時は当たり前のように淡々と遂行していました。
なぜなら、日頃から自身の行動を沢山のルールの下に管理する事で競技に対する自信を高めていたからです。




これに当てはまらなくとも、練習に関すること・競技以外の面で自分を常に追い込んでしまっている選手は少なからずいるのではないでしょうか。


こういった考えに陥ってしまっているのであれば、それは少し気をつけた方が良いサインです。

その追い込む考え方が更に発展すると、そこから摂食障害・うつ・燃え尽き症候群...など、競技以前に生活に支障をきたしてしまう事に繋がりかねないからです。幸い、私の場合は周囲の方々に話を聞いてもらえる事が多かったためそこである程度の不安は解消できていたのですが、人によっては気付かないうちに自分を追い込んでしまって周りに頼る事ができない選手もいるのではと思います。




まず、大切な事。
身体は機械ではありません。
自分の身体の声を聴かずに道具のように扱うことは自分に敬意を示さず、小さな成功をも否定してしまうことと同じです。



真面目であること、自分を律することは競技者として素晴らしい事です。
他者と比較する事も自分自身のやる気を引き立たせてくれるものではあります。
しかし、ある面では逆効果になる事もあります。
自分自身に常にストレスを掛け続け、今までの自分を上回るように頑張り続けなければいけない。そうしないと試合で勝てない。このようにどんどん心を追い詰めれば、120%身体を壊します。
競技で結果を出すために追い込む方法は、他人の行動は参考程度にして個々でしっかり見極めなければならないのです。




そこで具体的な方法としてはまず「引き算」すること。
練習で疲労しきっている身体や心に更にムチを打ち続ける必要はありません。
不調だな、何かを変えたいな、記録を伸ばしたいな、と思ったらどんどん足していくのではなく、何かを引いてみる。
少し非科学的かもしれませんが、空いた場所に物事は入ってくるものです。
足していけば溢れるばかりで、新しいものが何も生まれません。
それと、周りの人を頼る事。
家族でも友達でも顧問の先生でも誰でも良いです。
聞いてくれる人に少しずつで良いので不安を打ち明けてみて下さい。
競技に打ち込む人は皆、自分が思っている以上に頑張っています。
一度、出来るところからで大丈夫なので不調を感じている選手は参考にしてみて下さい☺︎



疲れている時はちゃんと休む。
力の抜きどころ、心の拠り所を持つ。


心に余裕を持った方が案外上手くいくものです。





私も最近色々な予定を空いているところにぎっしり詰めてしまい、全く自分に向き合う時間が持てていませんでした。

これを機に、少し自身の事も見直してみようと思います。




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