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家族のための料理と、あなたのための文章

「早く明日にならないかな〜」夕飯の後に、娘がウキウキした声で言った。
「明日、なんかええことあんの?」と私が尋ねると
「だって、明日の夕飯はルーローハンなんでしょ。久しぶりだし、楽しみ♡」と応えた。
「あー今日もお腹いっぱい。ごちそうさまでした」とほんの1分前に言っていたはずなのに、もう明日の夕飯に思いを馳せているとは…なんたる食いしんぼう根性…

でも、ウキウキの理由が、私の作るルーローハンへの期待だなんて、年齢の割に冷めたところがあるけれど(それはまぁ完全に私のせいなのだけれど)、こういうところは、娘もまだまだこどもだな。かわいいやつめ。
よし、お母さん明日は美味しいルーローハンを作るから、たくさん食べられるように、しっかり動いておいで!

私は超めんどくさがり屋なので、自分1人のための料理はほとんどしない。こどもたちは学校へ、夫は仕事へ行っている平日の昼間は、夕飯の残りを食べているけれど、何もなければスナックで済ませてしまうことも。
でも、そんな私が毎日、台所に立つ理由は、こうやって美味しく食べてくれる家族がいるからだ。私の料理は、家族のための料理なのだ。

私にとって、料理をすることと、文章を書くことは、少し似ている。
自分1人で、気持ちを整理するためだけに文章を書くことはほとんどない。それならば、自分だけが見ることのできる日記帳でいいのだから。
でも、こうしてあえてブログにして公開しているのは、せっかく書くんだったら、誰かに読んでもらいたいと思っているから。
あの人はこんなこと考えてるんだな、この人の考え方って私と似てるな、とか、私の書いた言葉が、誰かの心の琴線に、少しでも触れることがあったらいいなと思っている。それも、名前も顔も知らない誰かよりは、私の知っている人だと、なお嬉しい。
ってまぁ、このブログを読んでくれている人がどんだけいるんやって話なんですけど。ちなみに、フォロワー5人だけwww

それでも、いつも読んでくれている人もいるし、今すぐに読んでもらえなくても、いつか何かをきっかけに、このブログにたどり着いて、読んでくれる人がいるかもしれない。そう、今まさに、ここまでこの文章を読んでくれたあなた。
そんなあなたのために、私は今日も文章を書いている。