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フリューゲル及び鳳月杏様の魅力について

※注意

・本日(2023年8月22日)観劇し、あまりに感激した宝塚歌劇団月組「フリューゲル・君がくれた翼,万華鏡百景色」の私の独断と偏見による感想を書き殴る。
・書き殴ると書いた通り本当に書き殴る。フィーリングとソウルでの理解を求む。
・私は今まで花組、星組、雪組を観劇した事があり月組は今回初である。よって間違ったことを沢山書くかもしれないが何ひとつ誰か人であったりジェンヌさんたちや演出家さん達を傷つけたり侮辱する意味、意図は無い。単に私が無知で馬鹿なだけである。
・これら全てを理解し、鳳月杏さんを初めて生で見て衝撃を受けすぎた私の溢れんばかりの、あまりにも叫びたい思いの結集だということを理解した方のみこの後に進んで頂きたい。


※劇作のネタバレを含む⚠️


フリューゲルについて


・月城かなとさん美しすぎやん?

そう思いました。
まず初めにあのポスターでのパイロットのような(フリューゲルと聞いてパイロットとばかり思っていたら違った。ばちばち軍服だった)出で立ちではなく迷彩服での登場。彫刻もかくやの美貌に恐れ戦く。
声がいい。39度の熱が出ていても聞いていたいと感じるだろうと思った。その美しいお声、そして歌唱。

・齋藤よしまさ先生の世界観

ジャガービートを見て、好き嫌いが結構分かれるみたいに言われていたが私は大好きだった。
キラキラした世界観、要所要所で感じられる宝塚愛やリスペクト、そして神話が私は大好きだったので、おお、ナルキッソスできますか。と思って大好きだった。
今回もさながら、ネオン輝く西のドイツやテンポの良さ。
よしまさ先生はおそらく大変頭の回転の良い方なのであのテンポで作り上げるのだろうと思った。
共産主義バンザイ!人民主義!非国民は粛清!粛清!みたいな歌詞を聞いた時は少し笑った。
時代が時代なら絶対アウトである。
なかなか過激に、しかしあの時代を生きた人達を芸術を通して人の和を描こうとしてらっしゃる所、生への肯定、芸術賛歌にラストの第九。
第九は考えて見りゃそりゃドイツで、人々が肩を寄せ合い、同胞たちが抱き合う歌と言えば第九なのでもうそりゃその通りなのだが予測できていなかったのでめっちゃ泣いた。
最高のクライマックスだし、神父さんが歌い出すところが話が作り込まれていていいなあと思う。かなとさんや海さんが歌うのではなく神父さんが歌い出すところがすごく好き。

またCG、プロジェクションマッピングの使い方が今まで見てきたどの宝塚作品よりも素晴らしかったと思う。
TVのシーン、Nadiaのシーンetc。よく分かりやすかったし、舞台を見ているのに映画でもあるような、なんというか映画の良ささえも付け加えたような感じが凄かった。
特に第九の、舞台が回転しながらのシーン。あの回転のまま戦ったり歌ったり、演者さんたち酔わないのかなと心配になったがあの混乱と人の熱い想い、熱波がたいへん感じられて良かった。
個人的には最後、ナディアを壁の監視役さんが迎えた時
「大尉はお待ちですよ」
ではなく
「10分だけですからね」
と言って欲しかった。
また、ラスト鳳月杏さんの最期のシーンの見せ方本当に好き。
けど、ああいう最期にするなればもう少しこう、悪役感というか死んでしかりと思うような悪役であってほしかったと思う(訳:鳳月杏さん大好きだから辛かった)

・長身美人,ロングコートが世界一

え、やっばいやんなにこれ。思いました。
紺色の軍服もそりゃぁ意味わからんくらいかっこよかったですが、ロングコートの鳳月杏さま。
美しすぎる、洋画から出てきたとか言ってもその言い方が申し訳なく思えるくらいお美しい。
スタイル良い、脚長い人ってこんなに似合いはりますのん?
びっくりでした。生の威力やばし。


・付喪神そして芥川。良秀を演じる鳳月杏さま

はっきりいってやられましたね。やられましたよ私。
付喪神では所作全てが美しいのは当然、あの芥川は反則でしょう。
反則でさァ……本当に。
パンフレットを読んで芥川からの地獄変とは知っていて、うわあよりによって地獄変、しかし1曲、ひとつのナンバーでやるなら地獄変あたりの短編は確かにやりやすいかとか思いながら
炎のシーンどうするんやプリンセス天功みたいなこと始まるんかとか思ってたらまず芥川の鳳月杏さまに惚れてしまった。
私にとって芥川龍之介はあの時代を代表する作家のひとりであり気弱なよわよわひょろひょろの(色んなところでネタにされすぎていて特に最近は)とか思ってましたがもうとんでもねぇ色男になりなすって。鳳月杏さんが演じることによって、とんでもねぇ色男になりなすって!!!!
びっくりしましたね。
何を書いてるの?
ってカフェ店員さんに聞かれて
地獄変……。
と答えた時の気迫や覚悟。ヤバくて泣いちゃった。
かっこよすぎる。私の知ってる芥川あんなにかっこよくない。
鳳月杏さんが演じると太宰を演じてもわけわからん色男(※無論諸説あるように太宰は色男ではあったと思うがその他の部分問題が多すぎる。鳳月杏さんが演じるとおそらくそれら全て吹き飛ぶくらいの色気でこちらが飛ばされる。私、Lose.)になるんだろうなあと思いやした。
からの地獄変。なるほど早着替え?とか思ってたらそのままなのですね。理解です。
地獄変やべぇもう地獄変と言えば、と思い私は2階席からオペラグラスを目ん玉にぶち込む勢いでその御顔を拝見しておりましたら、やはりね。もうネ、こんなになっちゃったからにはもう、ネ……。
表情が変わる瞬間。
娘を、炎に包まれる愛娘を見る罪悪感、悲しみ、苦しみ、怒り、絶望から
稀代の絵師として覚醒し開眼するあの表情の変化ヤバくて泣いちゃった。
えーんわぁーんほんとちいかわになりましたとさ。ちいかわ通り越してキメラになりました。
あの表情の変化、そこからの筆を、その目で、狂った目で追いながら地獄を描く鳳月杏さま演じる良秀。もうダメぇぇぇってなりました。
完落ちです。


・レッドのスーツそしてピンクのスーツでのダンス

好きすぎる。全部が好き。
視線目線立ち姿ダンス姿私如きがそんなこと言うのははばかられて仕方がないのですが、鳳月杏さま独特の立ち方。たっている時の重心。それが好き。
手が好き。手の先に見えるそこまで美しいことが好き。
全てが美しかった。


・結論

ドッハマリましたとさ。

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