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AOTY/Favorite Japanese Albums 100①

 御存知「AOTY」ってサイトにアカウント作って、聞いたアルバムをratingしてるんですけど、プロフィールページに自由にリストを作ることができまして。まあ普通は良かったアルバムの備忘とかなにかのセグメントに使用したりしてるみたいなんですけど個人的にはあんまり使用せず…。で、まあそれももったいないので、AOTYは海外のサイトですからユーザーも海外の方がほとんどなんですが、なにかですれ違った海外の音楽クラスタが日本の音楽を聞くきっかけになったら楽しいなと「Favorite Japanese Albums」なるリストを作ることにしました。ホントはね、「日本の名盤リスト」とか「重要な作品」とか「知る人ぞ知る作品」とか作れれば良かったんですけど、それができるほどには詳しくないし…偏りもでちゃうしね、好きベースで選んでいこうかなと。
 ルールとしては1アーティスト:1作品。………でもどうしてもという場合には2作品。ここら辺はユルい感じで。それから好きベースはベースですけど、中にはこれ聞いてほしいなという煩悩…これスゲーよ?とか、あっちの方が有名だけどこっちもなかなかよ?とか、そんなんも含まれています。
 途中まで心の赴くままに選んでいましたが、大体…50-60作品過ぎてある一定の"好き"ラインを超える作品がポンポン出なくなった頃かな、これは切り良く100でまとめようと。そんなわけでリストは「Favorite Japanese Albums 100」に。いや、最後は結構悩みました。忘れていた作品を捻り出したり、あれとこれとを天秤に掛けたりして。
 公開して…いいねは少ないけどね、俺は満足だよw 選んでるの楽しかったしw

 で、このnoteはそこに挙げた作品にコメントつけて記録しておこうと。…いやAOTYの方にやろうかなと…実際やりかけたんですけど、"Favorite"と言いつつ実際はRecommendなこのリスト、思い入れ書くとうざいし(日本語なので上手く伝わらないかもだし)&解説するには知識が足りないし&たいしておもしろい視点も提供できないし。なのでこっちに。書いていこうかなと。ハイ。

なにせ100作品もあるんで何回にも分けて心の赴くままに綴っていこうと思います。順番はリストに上げてる順。

目次つけます
いざ。

1) COCHIN MOON(コチンの月) / 細野晴臣&横尾忠則

1978年作

なーんでこれ好きなんでしょうね、細野さんと横尾忠則の最悪のインド旅行(実話)の、架空のサウンドトラックみたいな趣の作品。なんでも、水あたりでお腹壊してデロデロの状態になってるとこを現地の総領事館に助けてもらったらそこの総領事夫人がスピリチュアルな人で、介抱してもらったところUFOを見たとかなんとか。まあ詳しくは調べてください
初期クラフトワークとかから影響受けてる感じ。なんで好きなのかなとか書きましたが、あのあれ…昔…子供の頃、高熱でうなされてる時に幻聴らしき音?リズム?が聞こえたりとかあったんですけど、そんな体内騒音が……まあ個人的感覚ですが、音楽に昇華されて収録されてるような、そんな感じがしまして。体内リズムとかとなにかしらシンクロして心地良かったりする気が。どーかな。
参加メンバーが数ヵ月後のYMO結成に繋がる作品でそこもマニア心をくすぐられますが、ま、ずっと好きな作品。AOTYで数少ない100点満点をつけてます。少数派ですハイ。


2) 一触即発 / 四人囃子

1974年作

インパクト抜群のジャケットに心を持ってかれる、日本のプログレの古典的傑作。プログレなんですけどそれと同時に日本的叙情ホラーというか、マンガでいうと"つげ義春"とか"諸星大二郎"とか…"イシャはどこだ"とか"あもくん"とかそこら辺と共鳴しそうな歌詞と音楽と歌と。なにせ"あゝ空が破ける、音も立てずに"とか、いつもおまつりをやってる街に行ったら順番に歌を歌うことになって歌詞を忘れてメロディだけで歌ったらみんなが怒って袋叩きとか、ホラーっていうかなにやら少しおかしいなという世界が展開される。
その不可思議な世界プログレ的演奏のブレンド。


3) ベル・エキセントリック / 加藤和彦

1981年作

フォークルからミカバンドと歩んだ加藤和彦氏の、世に"ヨーロッパ三部作"と呼ばれる作品の三作目。バックはYMOや矢野顕子や大村憲司ら。ヨーロッパ三部作は氏特有のロマンチシズムが爆発してて他の二作品も好きなんだけど、個人的にはこの一枚が至高。様々な音楽を加藤氏(&安井かずみ氏)の美学でまとめあげて、他に例を見ない独特な作品に。
…なんでしょね。「♪GIGI~」って叫びや「♪見えざる手」のメロディや坂本龍一のピアノ曲等、シルキーな作品の中にも引っ掛かりが多かったかなと。


4) BEAUTY / 坂本龍一

1989年作

沖縄サウンド×シティ感覚。本当は”無国籍サウンド”を目指したそうなのでそこから言うと狙い通りには行かなかったのかなと思いますが(沖縄の存在感が凄い)、たとえば「ちんさぐの花」のアウトロ部分…三線にストリングスが乗ってくとこの幻想的な雰囲気とか、「Calling from Tokyo」の多国籍感とか、「Amore」で感じられるリリシズムとか…坂本龍一の作品群の中でもある種人間くさい志向を伴う感じが他とは違っていて…でも好きな作品だなと。
のちの「Zero Landmine」も大好きなんですよね。あれに繋がると思ってる。


5) フルーツ / 佐野元春

1996年作

亡くなった母への感傷と新しく作ったバンドの船出という異なる二つの方向性がクロスする作品。
歌詞の面では主に故人への…男性なら誰でも僅かに抱えるマザコン的な感情が見え隠れ。時に歌詞の”キミ”を母親のことと解釈して聞くと腑に落ちる…と書くと気持ち悪い気がするが、いやいや、肉親を亡くした経験がある人には共感できる内容かなと。
サウンド面は、長年一緒にやってきたTHE HEARTLANDを解散させ新たにホーボーキングバンドを結成。ハートランドとはまた違った瑞々しい音が聞ける。
全体的な印象は明るく楽しくバラエティに富んでるんだけど、その根底に潜む感情は悲しみを伴う…究極の哀悼アルバム。楽しい分泣けてきちゃうね

amazonのレビューに素晴らしいのがあるのでリンクを。
うたずきさん:佐野元春のパーソナルな引き出しが数多出る一方、HKBとの新しい航海が始まった傑作

とりあえず1-5をアップして区切っておこう
…いつごろ終わるかな? あまり焦らずマイペースで語っていこうかな。お酒でも飲みながら。


最後にリンクを。
 AOTY:https://www.albumoftheyear.org/
 AOTYマイページ:user/karlysue
 LIST:Favorite Japanese Albums 100


それでは。


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