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四国お遍路記録番外編~高野山を登る

毎週水曜日個人的四国お遍路記録
前回無事四国八十カ所巡礼の旅をおえまして
これが5月のことでしたが
今回はそれから半年後
高野山へお礼のお参りに出かけた時のことです。

8年も前のことですがやっと音声だからと
纏められました。
よかったおつきあいください。

さて無事お四国まわり終えまして、
今回の記録では、区切り打ちの7回から14回の間に
一緒にまわった友人が結願するのをまって
彼女が秋に結願したので
11月末に一緒に高野山へとまいりました。
今回の記事はその時のことです。


前々日の大阪入り〜東寺〜神護寺〜天河〜吉野

さて今回は、朝一番から高野山を登り始めようという計画、
友人とは前日に大阪で集合ということしました。

しかし私はこれより2日前に関西にはいりました。
そしてまずは京都の東寺へ。

五重塔

勿論、こちらもいわずとしれたお大師様のお寺ですが
そこから、折角なら空海さんツアーしておこうと
高雄山神護寺さん、さらに帰り道に仁和寺さんにもに寄りました。

清滝川
楼門へ
金堂

久しぶりの参詣でしたが、やはり落ち着きます。

そして翌日には奈良へ。
天河大弁財天社吉野金峯山寺に参詣。

天 河 大 辨 財 天 社
来迎院 本尊は大日如来像、不動明王像、十一面千手観音像
空海がお手植えしたとされる樹齢1200年超の大銀杏の木

そして金峯山寺は丁度この時、ご本尊特別ご開帳だったので、
はりきってでかけてました。
青いお顔の蔵王権現さん、
可愛く見えいとおしい気持ちになり大好きなのです。

金峯山寺 蔵王堂
これは2023年の案内ですが同じ期間でした

そしてそんな2泊目のところに、友人が大阪入り
夕食から合流でした。
といっても夕食はお好み焼きやさんです。
心斎橋の「くいしんぼ」というお店。
でもお好み焼きといいつつ、たこやきがおいしいのです。
私の好みなだけかもしれませんが。
そして、おじさんがまたとても親切なのです。

おまけしてくれたりして
それこそ、まだこの記録自体が高野山に行きついてもいないですが
帰りにも難波で下車後、このお店に寄り道をして
再びたこやきを、お持ち帰りしたくらいです。
「また次回まで時間があくだろうから、もう一回たべておきたい」と。
その時にも、おじさんは黙って多めにいれてくれていて
後から気づきました。

ともあれ、前夜はそんな風にすごしまして、
翌朝は5時にロビーで集合しました。

音声での配信も是非👇

途中からの丁石道

ホテルを出たのち、
まずは南海電車の難波まで。
そして6時30分なんば発、橋本駅に6時51分着。
それから橋本駅発6時55分に乗り換えて
降りたのは紀伊細川駅。7時26分でした。

あの下の方の道を行きます

本当は先日の夏の高野山の回にお話した
高野山町石道(ちょういしみち)というのがありまして、
麓の慈尊院から高野山大伽藍につづく約22km
四国巡礼からの続きの道といっていいかと思います。

この、一番下から歩くことも考えたのですが
多分8時間くらい見ておいた方がよい距離と勾配加減、
この場合は以前もお話しました九度山駅でおります。

でも友人はこの日に帰らなくてはいけなかったので
朝6時に出ても、8時間かかるとして14時に山頂、
そこから高野山の中を上を回れないこともありません。
けれど、彼女は高野山自体が初めてでした。

奥之院だけでも入口からは2kmはありますし
更に大門から奥之院までも6km程はありますから、
ついてからだけで8㎞あります。
体力もですけど、さらに金剛峯寺や金堂や中にはいって…としていたら
あっという間に3~4時間はかかります。
そこで折角初めてなのだから、出来るだけゆっくり回れるようにと
お昼ごろには山頂についているように、とプランニングしました。

南海電鉄紀伊細川駅から

ひとつ前の上古沢駅からでも大丈夫だろうとは思ったのですが
念のために無理がないようにと紀伊細川駅でおりました。

駅からしばらくは田畑の間や舗装道路をすすみ、
矢立という町石60番を目指しました。
そこからこの町石を数えながら高野山までのぼりました。

ここで今一度、この「ちょういし」というものを説明しておきます。
町石とは、弘法大師空海が建てた卒塔婆に由来するそうですが、
五輪塔の形の石柱で、ひとつひとつに
根本大塔を起点とした数字と仏尊を表す梵字が刻まれています。
昔から高野巡礼の人々は、この一丁ごとに
合掌しながら登っていたそうです。

山の中の町石

この丁石は起点の慈尊院から根本大塔まで合計180基あり、
一丁(=約109メートル)、道標でもあります。

さて道に戻りますが、
お四国でいう所の遍路道と同様のこの町石道に
私たちが合流したのは、矢立と言う所からでしたが、
そういえば、ここには砂コネ地蔵というお地蔵さんがいらっしゃいました。

紅葉が綺麗な季節でした

降りた駅からここまでが約4km弱、40分くらいかかったと思います。
そしてその後、矢立からは5.8㎞、登り坂ですから2時間ほどかかりました。
お勧めのハイキングくらいの感じで大門につきます。

これもちなみにですが、別のコース取りをすれば
空海さんが社地の一部を授かって高野山を開いたという、
丹生都比売神社(にうつひめ神社)も通れます。
ただ大回り、回り道にははるので、今回は別のコースにしました、
別の機会に参詣したことがありますが、
とても良い所です。これも違う時にお話したいと思います。

写真だけ載せておきます〜丹生都比売神社〜世界遺産です

さて当日のことですが、
矢立からは本格的な山道になります。
先も書きましたが町石の番号でいうと60番です。
全部で108ですから、半分くらいを歩く感じです。

道幅は狭いですが歩きやすい土の道。
ただ杉林に包まれているとはいえ、
山の斜面はほんのすぐそこ、という場所もあり、
雨が降っている時はちょっと緊張しそうだとは思いました。
でも、この日は秋の晴天でしたし、
暑すぎもせずとても心地よい時間になりました。

いい道です

ただ、途中、「熊が出ます」と立札がありました。
そのあたりは全く他愛ないことを、大声で友人としゃべりながら歩きましたが、ひとりだったら歌ったかしら?と思ったりしました。

ただ町石の数は、どんどん若くなっていくのですが、
12くらいだったと思います。
この辺りから、傾斜が急にきつくなります。
むりやり大門にむけて短く道をつくっていませんか?と思うくらい、
四国の焼山寺の最後の急坂をちょっと思い出しました。

とはいえ、そこまでは長い距離ではありませんでしたから
案外すぐではありました。
大門には5番の町石があるので7丁分、
ということは763mほどなので、それほど長くはないということですね。

でもなんだか急に自分たちが舗装道路の脇にひょっこり
地下から頭を出したかと思う感じで
目の前には、まずはアスファルトの地面、
そして上をみると朱塗りの大門がどどんとたっています。

確かにこちら側からの、急に現れる光景は初めてだったので
大きな門、まさに大門だと思いました。

大門

納経帳と奥之院

その後、まずは奥之院へ伺い、
そこで四国八十八カ所の納経帳に御朱印をいただきます。

これが1つめの町石です

納経帳について少し記しておきますと、
まず表紙をひらくと一番はじめは弘法大師空海さんの御姿(お御影)
ページをめくると、高野山奥之院用のぺージがあります。
そして更にページをめくると、裏面は白ですが
見開きの左側から四国八十八カ所の一番札所のページ、
次のページから右が二番札所、左に三番札所とずっとつづきます。

ちなみにわたしは折角だからと奥之院の裏のページに
前々日に訪れた東寺の御朱印をいただきました。

表紙から順に御影→奥之院→一番札所の白いページに東寺さんをいただきました

八十八番札所のページの後には、数ページ残っています。
そこにわたしは焼山寺の途中の浄蓮庵さんなどの御朱印頂いきましたし、
途中の番外霊場を書いていただくこともあるようです。

上の左に透けている浄蓮庵さん

と、いうことなのでまずは、奥之院を参り、納経をすませ
書いていただこうということでまっしぐらでした。

奥之院はいつ行ってもいいですね

奥之院のお参りポイントについては
2023年夏に配信したものを参考にしていただければと思います。

この日も、また長めに奥之院ですごしましたが、その後
ゆっくり大門の方へ戻る途中で金剛峯寺や講堂、金堂もまわっても、
意外と時間にはゆとりがありました。

根本大塔を遠目に

そこで、さらに、メインの参道から少し駅側へ下った
波切不動と女人堂(にょにんどう)にもよりました。

高野山は、九度山の空海さんのお母さんのお話もあるように
女人禁制でしたが、それが解かれたのは1872年だそうです。

かつて高野山には7つの入口があったそうです。
その入り口にそれぞれにお堂が建てられたそうです。
そして山内に入れない女性は、ここでなら修行をしてよかったそうです。
そんな風に「ここまでならいいですよ」と設けられていた女人堂も
7つあったそうですが、
現在、残っているのはこの女人堂だけとなっています。

メインの参道からも歩いてもすぐですし、バスも途中下車できます。
ひっそりとしてて、素敵ですから、時間があればお参りください。

女人堂

帰り道

さて、わたしたちも女人堂前からバスに乗り、高野山口ケーブルカー駅へ。
17時07分に乗り極楽橋に17時12分着
極楽橋からは南海電車で17時17分発→橋本駅に18時05分
乗り換えて橋本駅発18時11分→難波駅に19時02分着。

結局、下までもどったらこの時間になりますから、
時間配分はこれくらいでよかったねと二人で話しました。

ただ、わたしたちはそのまま新大阪から新幹線で帰るのですが、
ここで、どうしても、「もう一回あのたこやき食べたいよね」
先に記してしまいましたが「くいしんぼ」に寄るために
わざわざ地下鉄で心斎橋までいき、周り道してそれから新大阪へ。
20時09分発ののぞみに乗り、22時39分に博多駅に着きました。

ということで本当にこれで結願ということになりました。
もしちょっとでも行ってみようかなと思う方いらしたら
情報としてつかっいただければ嬉しいです。

記録がまた遅くなりましたが、
最後までおつきあいいただいたみなさま
本当にありがとうございました。
そして大好きな空海さん、ありがとうございました。

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