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【不思議ちゃんの暗黒期】宿題忘れが「面白キャラ」なのは小学生まで

前回の記事では、周囲から「不思議ちゃん」と言われることが多かった私の「夏休みの過ごし方」にまつわるエピソードを投稿しました。

当時の私は『不思議ちゃん』という言葉をオブラートに包まれた『悪口』のように感じており、自分に対しての評価も、極端に低く、自分に自信を持つことができていませんでした。

ただ、それでも、小学生の頃は、宿題を忘れてばかりの不思議ちゃんも「面白いキャラクター」として好意的に周囲に受け入れてもらえることが度々ありました。

そのため、私は「提出物の期限を守ることが苦手」という自身の短所について、あまり深刻に悩むことはありませんでした。
それどころか、むしろ、開き直ってさえいました。

ところが、中学生にもなると、そうはいかない場面が増えてきました。

そして、中学二年生になったとき、私にとって大きなピンチが訪れることになりました。

なんと、私の通っている中学校で、宿題を忘れた生徒に対して「懲罰」が課される制度が導入されたのです。

その制度は、当時の校長先生よって定められたもので「前日の宿題を終えるまで部活動に参加してはいけない」という規則でした。

これにより、前日の宿題が未提出の生徒は、放課後に指定の教室に集められ、そこで前日の宿題に取り組まなければならなくなりました。

宿題忘れの常習犯だった私は、突如として、部活動に遅刻する回数の多い生徒になってしまいました。

この時期は、私にとって、本当に辛い時期でした。

なにしろ、この頃の私は部活動が好きでした。

やっと、なにかに一生懸命に取り組むことが楽しいと、心から感じられるようになった時期でした。

私は自分の中にあった大切なものが、急速に失われていくような気分に陥っていました。

そして、この時期、私をさらに追い込んだのは、この新しい制度による日常の変化とは別の、もうひとつの問題でした。

実は、私は、自宅では普通の声で話せるのに、学校では小さな声でしか話すことができないという子どもだったのです。

私の中学校では、二年生の夏に「職業体験」という課外活動がありました。それは、中学生が地元の企業で3日間ほど就業体験をするというものでした。

当時の私は、親からも学校の先生からも、その「職業体験」を無事にこなすためにも、自宅以外でも大きな声で話せるようにならないといけないと強めに指導されていた時期でもありました。

そして、そんな時期に、この「宿題懲罰制度」が現れたのです。

当時、中学二年生だった私の心は限界をむかえました。

その頃の私は「今日こそやるんだ」と、自宅に帰ってから、必死の思いで勉強机に座っていても、全く手が進まないことが増えていきました。

居残りの教室でも、本来なら30分程度で終えるべき課題なのに、外が暗くなっても終えることができなくなる日が続きました。

学校の友達や先生たちからの視線もどんどん冷たくなり、家族からも厳しく叱責される日々が繰り返されました。

学校だけでなく、自宅でも声が思うように出なくなるほど、精神的に追い詰められ、私はどんどん憔悴していきました。

そして、ついに、学校の先生から、少し学校を休むように勧められるようになりました。
両親からも精神科を受診するように説得されるような状況でした。

当時の私は、他人にも、家族にも迷惑しかかけることができないと思い込むようになり、自分自身のことを「生きていく価値がない」とすら思うようになっていました。

そして、そんなとき、人生の暗黒期に突入したかのような日々を過ごす私に、一人だけ好意的な言葉をかけてくれる人が現れました。

私はいまでも「その人みたいになりたい」と憧れ続けています。

【記事の本文は以上です】

私の暗黒期である中学時代の記事をお読み頂き、
ありがとうございます。

この記事を書くことは、自分で考え、企画したことではありますが、正直なところ、とても辛かったです。

過去の辛い経験を思い出すことは、心の中で再びそれを味わうようでした。
しかし、同時にそれができたことで、自分自身の成長を実感することもできました。
大人になった今、あの頃の自分と向き合えるようになったことは、本当に貴重なことだと思います。

私の経験が少しでも誰かの励みになれば幸いです。

そして、過去の自分を受け入れつつ、前向きに未来を迎えることができるようになったのは、本当にたくさんの人々の支えがあったからこそです。
これからも、そんな私を支えてくれた人々と私の物語を、少しずつ記事にしていきたいと考えています。

次回の記事では、今回のエピソードの最後に登場した私がいまでも尊敬している人物とのエピソードをお届けする予定です。楽しみにして頂けたら嬉しいです。

次回の記事の見出し画像です

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次回は5月15日(水)に更新予定です🍀

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