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一番最近文化財に指定された刀は○○

最も最近指定された国宝及び重要文化財の刀剣は何でしょうか?
毎年新指定品が東京国立博物館にて「新指定 国宝・重要文化財」展として行われています。「新たに国宝・重要文化財として指定されることになった美術工芸品を広く国民に鑑賞していただく」事が理由のようです。
その目録を調べる事で直近の指定品が分かりました。
因みに全体としては大体年間で40~50件程度新しく指定されています。
国宝は数件、残りは全て重要文化財指定です。
令和に入ってからは刀剣の指定はありませんでしたので、平成が直近となります。

・H31年 重要文化財指定

金錯銘大刀(福岡県元岡古墳群G群六号墳出土)

(画像出典:福岡県の文化財
(画像出典:福岡県の文化財


・H30年 重要文化財指定

祭礼武器類(金銅装蛭巻薙刀拵・薙刀無銘、金銅装黒漆薙刀拵・薙刀無銘)

(画像出典:Facebook日光二荒山神社
(画像出典:Facebook日光二荒山神社

日本刀(といっても薙刀ではありますが)の指定といえば、これが一番最近の指定かもしれない。
なんと刀剣類の文化財指定は約30年ぶり。
鎌倉時代から南北朝時代における薙刀の刀身と外装がほぼ揃っていることからとても貴重。
刀身は全て無銘(伝一文字、伝当麻、伝大和系、伝法城寺、伝宝寿)。
これらは祭礼の際に供奉したと思われる薙刀との事。

・H29年 国宝指定

金錯銘花形飾環頭大刀(奈良東大寺山古墳出土)

(画像出典:文化遺産オンライン


・終わりに

という事で展示目録の残っている平成27年度まで刀の指定は過去7年分で確認しましたが、上古刀を除くと薙刀ただ一つでした。
それでも約30年ぶりの指定との事で業界は多いに沸いたようですよ^^
来年の新指定品、刀の新規指定はあるのでしょうか?
とても楽しみですね!

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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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