レバーパテを作ってみた
綾野つづみさんのこの記事を読んで、私は無性にレバーパテが食べたくなってしまった。
普段わたしはレバーが苦手なのであまり好んで食べないけれど、綾野さんの記事のオシャレさにノックアウトされて、子供の頃にぐりとぐらを読んでカステラに憧れたように無性にレバーパテを食べたくなってしまった。
幸い、綾野さんは記事の中で美味しいレバーパテの作り方も載せてくれている。美味しいものを食べたければ時間かお金のどちらかを使いなさい、というのはこの世の中の一つの決まりごとのようなものであるけれど、わたしは時間だけはほぼ無限大に使うことができる。だから昨日、急遽家から少し離れた場所にある大きめのスーパーまで自転車を走らせ、鳥レバーやその他もろもろの材料を買いこんだ。
ミーハーここに極まれりである。
綾野さんは詳細な分量については書いていなかったので、レシピの全てはわたしの目分量で決定される。一人暮らしをすると、なにかしらの材料を余らせたとき結構な確率で腐らせてしまうので、全ての分量は「余らせないように」という考えのもとに使われる。というわけで玉ねぎは丸々一個、生クリームも丸々一箱使ってしまう。
元記事の中で「玉ねぎを飴色にするまでが大変」と綾野さんが言っていた。わたしは電子レンジで念入りに玉ねぎをチンしてからフライパンに投入することで普段この問題を解決することにしている。
レバーの心臓部分は使わないので切り取り、水にさらして生臭さを抜く。
本来はオリーブオイルで焼くのが好ましいっぽいのだけれど、わたしの家にはないのでバターで代用。
ちょっと目を離した隙に焦げちゃった。
生クリームを投入。
フツフツして若干水分が抜けてきた。
隠し味のブランデー。わたしはお酒が飲めないので、レバーペーストのために買ったこのブランデーが次いつ日の目を見るかは定かではない。1ヶ月後かもしれないし、1年後かもしれない。
大好きなバナナ牛乳を作るためだけに買ったミキサー。便利。
完成!!!ウマい!!!!
というわけで、美味しいレバーペーストを手に入れたわたしはこれから数日間非常にオシャレな食卓を囲むことができるようになります。今回作ってみて思ったのは、「ちょっとスパイスが足りなかったかなあ…?」ということと、「豚レバーじゃだめなのかなあ…?」ということ。素人が目分量で作ったにしてはおいしくできたので、レバーペーストというのはどうやら結構ゆるく作ってもいいものらしい。多分豚レバーでも美味しく作れるんじゃないかなあ…?
わたしはレバーの生臭みが好きではないので滅多にレバーの何かを食べないのですが、今回、普段は手を出さないようなものに手を出すことができて非常に満足しています。わたし1人では美味しいレシピに巡らせるアンテナも限度があるので、こういう食卓のアクセントになるようなものを知ることができて嬉しい限りです。
以上「おいしそうな記事に触発されてレバーペーストを作ってみた」でした。綾野さんの文才についつい釣られたわたしは、今度はこちらの記事の、トマトソースで作るたらこパスタもまんまと作ってしまう予定です。
この記事でもおいしい料理に傾ける情熱が躍動感を持って描かれていて、とてもいい記事になっています。今回レバーペーストの材料を買うとき、わたしは匂いに釣られた野生動物のようにふらふらとこのパスタの材料も手に取っていたのでした。
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