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しつけ糸についての解説・比較・感想と写真

しつけいと【仕付(け)糸】とは
しつけ用に作られた、よりの少ない手縫い糸のこと。絹物にはぞべ糸、木綿物には綿しつけ糸またはしろも糸を用いる。

だそうです。正直に言ううと、しつけ専用糸の存在について知ったのは最近の事です。実際のソーイング経験は2年ぐらいしかないですが、子供の時から周りに誰かが洋裁している人が必ずいたにも関わらずその糸について聞いたことが無いです。外国のサイトでも手縫い用のものがありますが、店に行くと日本ほどの糸の選択肢はありません。日本はボタン付けの専用糸まであります!そんなに買ってられませんよ。仮に赤いドレスを作るとなったら、縫い合わせ用、ステッチ用、ロックミシン用、まつり用、ボタン付け用、穴かがり用…理想だと全部買わないといけないということですか。いやいや…かなり高くつく他、絶対に余るのはもったいないと思います。
で、私はそういう考え方のもと、もちろん無意識的に縫い合わせ用の糸を便利に使っていましたし、これからも同じように多目的に使うと思います。

長い前書きになりましたが、仕付け糸を先日買ってみました。
動画にもしているので、アクションが好きな方はこちらのリンクからどうぞ^^

新宿のOKADAYAで素敵なブルーを購入 

500mの巻を選びました。棉100%です。(40/3)という表記もありますが、その意味は番手と糸の数です。

OKADAYAで様々なしつけ糸がありました。

番手は糸の太さですね。40番はまあまあ太い方です。比較してみましょう。
下の画像ので黒いミシン糸との太さの差がわかると思います。

左から右へ 青40番、黒30番、60番、90番

因みによく見たら、撚り方向は異なります。いわゆるSとZ撚りです。

青は仕付け糸(S)、黒はミシン糸(Z)

時計回りの方向に撚られるのはS撚りの糸です。Z撚りは逆回りです。
一般的に言われているのは手縫糸、しつけ糸はは右撚り(S撚り)、ミシン糸は左撚り(Z撚り)になっていると。しかし、メーカーによって違いがあるようです。ねじりにくいので、手縫いはS撚りの方が適しているとも言われています。

右撚りはS撚り、左撚りはZ撚り

(40/3)という表記の話でしたね。40番は糸の太さでかなり太いのでしっかりとした厚手の生地にしか使えませんので注意が必要ですね。
よく見たら同じOKADAYAで90番(細い糸)の絹しつけ糸がありました。1000メートルで嬉しいですが、2178円!は実験に使うには高いと今感じていますので、近いうちは買わないかな・・・

2178円???

そして「3」という数字は糸を構成する単糸の数を表します。ここでは3本の単糸を撚り合わせて1本の糸にしていることを意味しています。通常、単糸の数が多いほど糸は強くなりますが、仕付け糸の場合は、撚りが甘い(ゆるい)ことが特徴です。下の画像で3本を確認できます。

確かに3本の糸からできています。

ソーイング初心者の感想
⓵ 350円はやや高いので、買うかどうかは迷います。350円を払うほど快適になるかは疑問です。
⓶ 40番はやや太いと感じました。今度はより細い仕付け糸を使ってみたくなりました。
⓷ 糸を生地に通すときの滑りが足りないと思いました。なめらかなミシン糸に比べて引っ張る必要があるという感じです。
⓸ 糸の巻がゆるいせいかわかりませんが、ミシン糸に比べて絡まりやすい気がしました。棉だからかもしれません。他の素材(滑りやすいシルク?)の糸を今度買ってみようと思います。
⓹ 確かに手で敗れやすいです。便利かどうかはよくわからないのですが、簡単に切れます。上で紹介した動画でやっているので、気になる方はご視聴を。
結論としていえるのは、仕付け糸を考えたのは糸メーカーのマーケティング部門という気がします。あっても困らないものですが、なくても困らないものです。人はぞれぞれですので試してみて、自己流で使いやすい方、納得のいく方を使うといいと思います。

手縫いをしてみました^^;

P.S. ばあちゃんの裁縫箱を思い出しました。いつもど古い糸を置いています。「なんで?」といつか訪ねた時に、「古いから切れちゃうのでミシンには使えないけど、しつけにはちょうどいい」と答えていました。確かに、今回私は購入した糸も手で非常にちぎれやすいです。古い糸でもいいかもですね・・・

手でちぎれる仕付け糸の様子(真ん中)

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