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海に浮かぶお花畑と山 @北海道 利尻島

最北の百名山、利尻山。利尻島の真ん中にそびえる山。昨年、北海道 稚内からフェリーを渡り、礼文島を旅行した。その時、向こうの島に見える、この山の佇まい、圧倒的美しさに心を奪われた。そして、つい先日、その山に登ることができた。

眺めても登っても素敵な山。その魅力を伝えたい。

私が思う、利尻山の魅力は3つ!!

① 山容の美しさ。これが秀峰といわゆる所以!!

 島の中心に存在する、その姿。この山のために、この島ができたのか、と思うほど。そして、風雪によって削られてできた峰の美しさ。利尻富士とも呼ばれるそのシルエット。北海道土産「白い恋人」のパッケージに描かれているのは、冬の利尻山。
リシリの名前の由来は、アイヌ語のリィシリ (高い山) が由来。ちなみに手前にあるポン山は、低い山の意。

② ここならではの植物たちとお花畑

向こうは海。

ハイマツ (這松)
名前の通り、這うように生える背の低い松。松ぼっくりがよく見える。

高山植物のお花畑が始まるのは9合目から。それは、登り初めて5時間半経過したところ…思いがけない暑さと疲れでフラつく私の前に夢のような光景が!!テンションが一気に上がる。「ロイヤルストレートフラッシュ」とでもいえるくらいの切り札な子たち。

シコタンハコベ (色丹はこべ)
触覚のような雄しべが可愛い。

ハイオトギリ (這弟切) の群生

ノコギリソウ (鋸草) (シュムシュノコギリソウ?)
名前の由来は、葉がノコギリの歯のようにギザギザしているから

リシリブシ (利尻附子)
トリカブトの仲間で有毒。色も形も気品がある。 たまにエイリアンの頭に見える。

リシリヒナゲシ (利尻雛芥子)
利尻山の固有種。日本に自生する唯一のケシ。
造成中の階段に咲いていた。登りは気づかなかったのに、下りで気づく。
初めて見るような黄色。クリームっぽいのに薄っすらした、透明感のある花びら。まさか会えると思わなかったので、本当に嬉しかった。

③ 島というロケーション

  標高によって変わる空と海の景色

最初の見晴らし台からも街、海、港を見下ろす眺め。私は今、島にいるんだ、と感じる。そこから、どんどん上がっていく。

山頂の景色は、ただだた息を呑む。こんなに広がっている水平線を初めて見た。
真っ直ぐではない線。地球は丸いんだ。そんなことまで、ここで感じるなんて。

海に向かって下っていく帰り道。こんなに遠く高い所にいても、フェリーの「ボー」っという汽笛が聞こえる。近づいてくる船、遠ざかっていく船が見える。

往復10時間、休憩やご飯を入れたら12時間の登山。けれど、辛さ以上の喜びがある。町、海、港だけでなく、雲までもをずっと見下ろしながら歩いてきた。色とりどり、様々な植物が、そこにいた。夢のようなところにいたんだな、と思う。

おすすめの本

植物だけでなく、鳥や蝶についても記載あり。礼文と利尻の植物の比較がわかりやすい。イラストも可愛い。(特にレブンアツモリソウの妖精)

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