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アートの価値

今日は、Twitterで見かけたインタビュー記事について
ちょっと思うことがあったから…久々にnoteで筆をとる。

上記の記事をまずは読みに行っていただきい。


今年に入ってから、三菱地所と寺田倉庫さんらのタッグのアート戦力が話題になっている。
今回はその合併企業の代表のインタビューだ。

わたしは個人的にアートが好きだし、美術館やギャラリーももっと活性化してほしい。
もちろん今回の企業間の取り組みは大賛成だし、期待もしている。。

ただし、この記事にある戦略にはすこし疑問が残る。

アート2

一部記事の抜粋。
この彼らが必要に重視する『富裕層マーケティング』というターゲット層。。。

これには少し懸念がある。

私は前職の百貨店でも、この手の富裕層をたくさん扱ってきた。

確かに彼らはアートへの購買力は高く、即売会や展示にも通ってくれる。

記事にもあったように…
海外とのアートへの概念や扱いは違うの如実でもあり、その文化をいまさら日本にもそのまま持ってこいとは言えないのは確かだ。

だが、私はこのある一定層だけをあてにした戦略は、アートとゆう本来『自由であるべき価値』を狭めているような気がするのだ。

確かに無名の画家も、ある貴族や一族のお抱え画家になって有名になり富を得るというシンデレラストーリーはあるものだが…
このSNSやwebサイトを経由してでも今や自由にアートが観覧できる世の中で、なぜ彼らは富裕層にばかり手厚くする必要性があるのだ?

大企業たちの考えていることは、結局は目先の利益なのか?

私は、ついに芸術の分野にまで目先の利益優先になってしまったことに
少し落胆している。。。

アート1

アートコレクターや富裕層が集まる場所にしたい

結局かれらは、既存のアートやアーティストたちを囲い込み、
商業をメインにさせ、富裕層に気持ちよく作品を買ってもらう。
継続的に通ってもらう。

そうか。。。
私みたいにもっと長い目で見た考えをしてはいないんだなと。


わたしが思うアートと一般客との連携って、
とにかく展示やイベントをもっと人目に触れさせ、作者と来場者の垣根をなくし、さらには若年層や家族層、30代や40代にももっとアートへの関心を向けさせる努力を企業を通してすべきではないのか?
と思うのだ。
アートは買ってもらわなきゃ作者になんの利益にもならない。
確かにそうだろうか?

『絵を買う』という行為を抱かせるためには、もっと絵に触れられる場所や施設を囲い込まずに開放すべきだ。

私はバンクシーしかり、ストリートアートが大好きなのも
この概念があって、必ずしも絵はお金持ちたちしか買えない高級品や嗜好品ではない!!

日本は広告大国なのに…かたやアートになるだけでその戦略がこうも落ちぶれてしまう。
悲しいものだ。
一歩町を歩けば…たくさんんも広告や看板がある。
あの無数の媒体をアートに変えられるくらいの戦略を彼ら大手はいくらでもできそうなのに…結局顧客化して囲い込もうとする。。

もっと寛大に、アートに寄り添った考えをしてもらいたいものだと
埋もれたSNSの中で思う夜だった。。


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