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【俳句小説】抜け殻からサナギ

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俳句と連載小説。抜け殻だった「わたし」が再生するまでのお話しです。
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【俳句小説】抜け殻からサナギ

【俳句小説】抜け殻からサナギ

抜け殻に魂灯す数え日よ「ありがとう」と、あの日わたしは幸せを受け取った。

「おめでとう」の拍手降り注ぐ祝いの席で、人生で最高の瞬間。

そのときわたしは妊娠6か月で、子育てをしたいという理由で円満退職したのだった。

妊婦健診も順調だったし、胎動もはじまっていた8か月の年末に異変は起こった。

「なにか身体の中で問題が起こっている」という虫の知らせのような感覚だった。

実家の母へ電話して「なに

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