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岡田彰布/悪漢の内角打ち/ガリクソンも打ってもた

岡田彰布/悪漢の内角打ち/ガリクソンも打ってもた

監督として優勝しその評価がドンデン返しを喰らっている岡田彰布監督(神)だが、現役時代の勇姿はあまり知られていない。
勇姿と書いたが勇姿というには泥臭く、かといって燻し銀というには卓抜した目立ちたがり屋でありここは「どんでん」というのが尤も相応しいだろう。

「どんでん」とは何か?
説明しよう。

一目瞭然見ての通りである。
坂田利夫師匠との共演で「ドンデンでんねん」と名乗ってもた以上はドンデンでん

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「パンチが速すぎて見えなかった」/大杉勝男

「パンチが速すぎて見えなかった」/大杉勝男

大杉勝男
史上最強のプロ野球選手と言われている男だ。

大杉勝男
日本プロ野球実働19年 1965年〜1983年
東映、日拓、日本ハム、ヤクルト

2235試合 打率.287 486本塁打 1507打点 

通常成績も目を見張るものがあり紛うことなき名選手だ。
だが大杉を語る上で外せないのが「腕っぷしの強さ」であり、ここは先を急ごうではないか。

月に向かって打て!

野球界には「月に向かって打て

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駒田徳広/ヤジとの闘争

駒田徳広/ヤジとの闘争

「駒田く〜ん、守備についたらエラーをしてくれ」
「やかましいは、コラっ」
「黙ってろ!コラッ!」

「駒田くん、そう怒ることないよ、応援してるんだから」
「うるせーんっだよ。だまっとけボケっ!」

「駒田くーん」
「野球っつうのはな野次るためにやってんじゃないんだよ」
「バカっ」
「エラーしたやつが怒るなよ」
「駒田く〜ん」
「こっちだって頭にきてんだよ」

これぞプロ野球だ。
プロ野球の華といえ

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「福原145キロ!」/福原忍/10キロ遅れの英雄

「福原145キロ!」/福原忍/10キロ遅れの英雄

鳴り物入りでプロ野球界に降臨した松坂大輔は1999年4月7日に東京ドームでいきなり躍動した。
1回裏3番片岡篤史を155km/hの豪速球をうならせて空振り三振に切って取ったのだ。
片岡のバットは明らかに「着払い」になっており、松坂大輔は大器の片鱗をこれでもかと見せつける鮮烈なデビューとなった。
これはプロ野球史の中でも語り草になっている名シーンだがその裏でもう一人の英雄が静かにだが確実に誕生してい

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ラリー・パリッシュ/大乱闘と大脱走/破顔う久米宏

ラリー・パリッシュ/大乱闘と大脱走/破顔う久米宏

プロ野球で最もヤバい乱闘はなんだろうか?

カール・ボレス?
バナザード???
デービス????
口だけの落合??

どれもある意味でヤバいが、それだけでは本質を見失う。
プロ野球史上で絶対に外してはならない乱闘がここにある。

1989年5月31日 神宮球場
阪神   120 011 121 9
ヤクルト 207 101 20x 13
勝 宮本1勝
S 内藤
負 野田
本塁打 和田1号

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福本豊 風雷の矜持

福本豊 風雷の矜持

福本豊 
元阪急ブレーブスの野球選手にして関西圏とサンテレビを中心に活動するホンマもんの野球解説者。
かつてリッキー・ヘンダーソンの持つ盗塁記録を抜き、世界の盗塁王になった経験があることはあまり知られていない。

今日は、
解説者としての黎明時代(1992年〜1997年)にフォーカスし、
世界の盗塁王こと福本豊の活躍を観ていこう。

パチョレックファミリー

実況 「おっと、パチョレック選手のご家

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エリック・ヒルマン/ナベツネが最も畏れた男

エリック・ヒルマン/ナベツネが最も畏れた男

「頼む。2億円払うから早く帰ってくれ」
あの唯我独尊なナベツネがこういって許しを乞うたという。
その男の名はエリック・ヒルマン。最強助っ人の1人である。 

ロッテの優等生ヒルマン

エリック・ヒルマンは1995年から96年の二年間ロッテにて活躍をした長身左腕だ。
当時のロッテは伊良部、小宮山そしてヒルマンの三枚看板で先発投手陣が充実。
力の伊良部、技の小宮山、変幻自在のヒルマンと三者三様で相手打

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ミート・グッバイ/別れの矜持/長嶋茂雄

ミート・グッバイ/別れの矜持/長嶋茂雄

ミスターベースボールこと長嶋茂雄。
ミスターと略され親しまれるプロ野球の偉人だ。
今日は長嶋茂雄の当意即妙を語る上で外せない逸話を紹介しよう。

徹底マーク

ミスターは鳴物入りで読売巨人軍に入団し、その力を余すところなく発揮。
1年目から、セカンドベースを踏み忘れホームラン取り消しにならなかったらば三冠独占という奇業を成し遂げた。
当然、それだけの打棒であるからして相手チームからのマークも苛烈を

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マイク・グリーンウェル(神)/作戦名/神々の黄昏

マイク・グリーンウェル(神)/作戦名/神々の黄昏

1997年5月3日は天地開闢以来もっとも「格好いいガッツポーズ」が演出された記念すべき日である。

ところで、
1997年は疾風怒濤にして波乱の年だ。

アジア通貨危機
「たまごっち」が大ヒット
クローン羊「ドリー」誕生でサイエンスが神の領域に
香港返還、ソロスの空売り炸裂
ダイアナ妃が事故死、パパラッチ騒動
山一證券が経営破綻して金融神話も破綻
サッカー日本代表W杯初出場決定、岡野神になる(ジョ

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打ってクレイグ頼んマース(神) (神)の神頼み

打ってクレイグ頼んマース(神) (神)の神頼み

94年、ロブ・ディアーによって一敗地に塗れた阪神タイガースは捲土重来を期して外国人助っ人獲得に本腰を入れる。
そして96年シーズン途中に2人の頼れる助っ人たちがやってきたのだった。
マスコミはそれまでの(神)助っ人外れからの脱却を祈願して、こう書き綴った。

「打ってクレイグ!頼んマース!!」

もはや言霊信仰である。
井沢元彦の世界である。
とにもかくにも、
こうしてクレイグ、マース両助っ人選手

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ロブ・ディアー(神) 三振の流儀

ロブ・ディアー(神) 三振の流儀

1994年オフ、広くなった甲子園で長打力にあえぐ阪神タイガースは助っ人大リーガーに活路を求めた。
巧打者であるパチョレックを解雇してまで、長打を秘めたパワフルヒッターに食指を動かしたのだ。
こうしてバリバリ大リーガーの「ロブ・ディアー」「年俸2億7000万円」うんぬんが在阪スポーツ紙の一面を賑わすことになった。
だがこの1994年はWindows95の販売前年でありインターネットが普及しておらず、

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「マグレです」山本和範 必然絶後のマグレ

「マグレです」山本和範 必然絶後のマグレ

世の中はマグレで出来ているといっても過言ではない。
本日は天地開闢以来もっとも格好のいい「マグレ」を紹介しよう。

苦労人・山本和範

山本和範ほど苦労人という言葉が似合う野球選手はいない。
苦労がユニフォームを着て走りに走っていたような選手だ。
1979年に近鉄バッファローズへ入団したが全く芽が出ず、1982年オフに戦力外通告を受ける。
プロ野球への未練を捨てられない山本はバッティングセンターで

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MBSダウンタウン 木曜日の茶屋町は治外法権

MBSダウンタウン 木曜日の茶屋町は治外法権

MBSダウンタウン???
そんな番組ねえよ、、、、だと????

あったんだよっ。
1990年ごろにっ、
毎週木曜日22時からやっとったんだっ。

「MBSダウンタウンっ」でオープニングスタートする深夜ラジオだっっ。

東京本格進出前夜

尼崎の下町から這い上がってきた松本人志と浜田雅功はライト兄弟というコンビ名で吉本の藻屑と化しそうになるが、すんでの所で「ダウンタウン」のコンビ名に改名しことなき

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金子誠一(神) 和製カンセコは未完の実質優勝戦士

金子誠一(神) 和製カンセコは未完の実質優勝戦士

あのバースが1988年永遠に離脱し、阪神はついに暗黒に片足を突っ込み始めていた。
だが、
だからこそ、
この年ドラフト3位で入団した金子誠一には絶大な期待が寄せられていたのだ。
人呼んで、いや関西メディア、厳密を期せばスポーツ新聞、、
もっといえばデイリースポーツが呼んだ、「金子誠一こそは和製カンセコ」であると。

カンセコという80年代の大谷翔平

カンセコとは1980年代のメジャリーグで大活躍

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