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【世界中に安全な水を】限りある資源を大切に使う行動

こんにちは!
川江光です!

先日、ユニセフの世界の水の問題についての記事を読んで驚いた事実があります。

「安全な水」を利用できない人
→世界で約22億人(世界の人口の約3分の1)
安全な水が管理されたトイレを使えない人
→世界で約42億人(世界の半分以上,約6割)
汚れた水や不衛生な環境が原因で命を落とす子ども
→年間30万人、毎日約800人以上
(参考:Edu Town SDGs 目標6のポイント

日本では、安全で衛生的に水を利用できる環境が整っていて、蛇口をひねればきれいな水が出て、トイレもプライベートな空間が確保され清掃も行き届いています。
日本で当たり前にあるきれいな水ですが、世界ではその水を利用できずに毎日命を落としている子どもがいる現実です。

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ちなみにここ日本は、厚生労働省による統計によると、令和2年度の日本の上水道普及率は98.1%にのぼり、日本は全国で不自由なく水道水を飲める恵まれた環境です。(参考:厚生労働省 水道の基本統計
そんな豊かな水資源の日本ですが、それには実は世界の水に支えられており、水資源問題は日本でも関係するとても重要な問題なので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

①世界の水資源問題

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SDGsが掲げる17の目標の中に「安全な水とトイレを世界中に」が掲げられています。
この目標が目指す姿は、全ての人が安全な水をいつでも入手でき、衛生的なトイレを使えるということです。

途上国での水問題はとても深刻です。
インフラが整っておらず、生きる為として「水汲み」が大切な「仕事」になります。
ですが、その水汲みも水道からでるきれいな水ではなく、道に溜まっている水たまりのようなところや、池や川など、整備されていない井戸などの泥や細菌、動物のふん尿などが混じった危険な水を汲んでいます。
小さい子どもが命を落としているのは、その汚染された水を飲んで下痢を繰り返し栄養失調になるためです。

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水不足によって起こる問題
・インフラが整ってないことからの不衛生な水の摂取→健康被害
・水汲みの場所が遠い、時間がかかる→水くみにいく子どもが教育を受けられない。働く時間が取れずに貧困から抜け出せない
・農業や畜産業、工場でも大量の水が必要。→農業生産ができない

安全な水が必要なのは単純に健康や命を守るためだけでなく、安全な水がなければ、子どもの教育や貧困女性の人権農業などの仕事までも無くしているということが分かります。
その一方で、地球温暖化や人口の増加経済の発展などの影響で、これからますます水不足が進むと予想されています。

②毎日の食事に隠れているバーチャルウォーター

海外での水不足問題は、日本と無関係ではなく、実は日常の中で大量の水を使っています。
今回、そのことに気づかされたのが「バーチャルウォーター」の存在です。
バーチャルウォーター、すなわち仮想水とは
農産物や製品などを外国から輸入することは、その生産物を作るために使われた水を輸入することだと考えることです。

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日本は輸入大国とも言われ、多くの品物を海外からの輸入に頼っています。
例えば牛丼を食べた場合、
材料である牛肉・玉ねぎ・ご飯を作るまでに、およそ500mlのペットボトル3780本分の水を消費していることになります。
(参考:環境省 バーチャルウォーター量

一日に摂取する水の量が多くて2ℓ(500mlのペットボトル4本)と考えると、普段飲んでいる水よりも、はるかに多い水を毎日食事から摂取しているということになりますね。

お肉や主食に加えて、野菜や調味料まで細かくバーチャルウォーターを計算してくれるサイトもあるので、1日の食事で使われている水の量をぜひ調べてみてください!

③世界の水資源を守る行動

実際にユニセフや多くの企業や団体が、給水所の設置井戸の建設など、優れた技術で現地の水不足の解決に繋げている例もありますが、そのような技術に頼るだけではなく、自分達の行動で根本的な課題の解決にも繋がると思います。

例えば水の消費を抑えるアクションとして、
洗い物、トイレ、お風呂、洗濯など、生活のあらゆるところで節水を心がける瞬間は日常の中に多くあります。

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そして、人口増加、地球温暖化、貧困、地域状況など水不足の問題が始まっている入口はたくさんありますが、こういった状況を作り上げているのは僕たち人間であり、解決できるのも一人一人の行動が大きいと思います。

例えば、下記は水を使っている量の内訳です。
A)農業・・・約70%
C)工業・・・約20%
B)日常生活・・・約10%

なんと水を使用するのに約70%農業を占めており、食物を生産するには大量の水が必要になる事が分かります。(参考:環境省 ザ・水問答

このことから、本来食べられる食品が無駄になるだけでなく、食品を廃棄するにも資源やエネルギーが消費され二酸化炭素の排出による環境問題にもなるフードロス問題


畜産業よりも環境負荷が少なく地球環境を守ることにも繋がることから、注目が集まっている大豆ミートや植物性ミルクなど植物性食材の選択をすることも、水資源を守るアクションにも繋がると言えます。

また、水資源の問題には、温室効果ガス排出による地球温暖化や気候変動による影響も考えられています。
気候の変化や異常気象によって食べ物を作る環境が厳しくなる中、その影響を大きく受けるのもまた食料の生産をしている途上国に住む農家や生産者たちです。
フェアトレード商品を選ぶことも、生産者の労働環境や貧困、児童労働を防ぎ、適正な価格で現地の生産者に利益をもたらすことに繋がります。

このように、これまでブログで紹介してきた食品ロス植物性食材フェアトレードなど、地球問題やそれに対する対策や行動は、今回の水資源問題を解決する観点でも通用するとても重要なアクションになります。

④まとめ

日本は豊かな水資源に支えられていますが、それは世界の水資源に頼っているからであり、水不足問題は決して他人事ではない問題だということが分かります。
世界中にはきれいな水を使う事ができず毎日生活をしている人がたくさんいるということ。
バーチャルウォーターのように、毎日僕たち人間は多くの水を使っており、食べ残して捨ててしまった場合、多くの水資源を捨てていることになります。
改めて皆さんにとっても水資源、SDGsなどについて考えるきっかけになっていれば嬉しいです。


以上
川江光




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