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子育ての悩みや不安を解消するための子どもへの向き合い方のポイント

『子育てには正解がない』

よく耳にするフレーズですよね。

SNSなどでは、「うまくいった子育ての方法」「頭のいい子に育てる方法」といった、「正解」のような情報で溢れかえっていますが・・・

ただ、そういった情報は「うまくいった結果論」であって、その方法が実際にどのご家庭でもうまくいくわけではないと思いますし、こうするべきだ!という情報に固執してしまうと、方法論に支配されて、なんだか子育てが窮屈で、大変でなものになってしまうと気がしています。

保育士歴7年の妻との間に子どもを授かってから
『いい親ってどんな親?』
『子どもをどうやって育てる?』
を、一緒に考えてきました。

このnoteでは、

・子育ての悩みを解決するポイント
・親としての心構えや子どもへの向き合い方

について書きます。

・子育てに悩みを抱えている人
・子どもが言うことを聞かず、ついイライラしてしまう人
・子どもの将来を不安に思ってしまう人

はぜひ読んでいただきたいです!


プロフィール紹介

はじめまして。河合大介と申します。

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子どもと一緒に「自由研究でカブトムシを育てる」のが夢で、子どもが早く育ってくれることが待ち遠しくて仕方がないです。

少しでも興味を持っていただきたいなと思ったので、まずは自己紹介をさせてください。

◇ 経歴(家族も紹介)


2010年~2016年:横浜国立大学大学院で化学を専攻
         世界を自分の肌で体感したいと思い、世界を20カ国周遊
2016年~2019年:株式会社デンソーに就職
2020年~現在:トヨタ自動車株式会社に出向(社会人5年目)


2008年~2012年:大学で保育を専攻
2012年~2019年:公務員保育士(7年経験子ども100人以上を担任)

子どもへの教育こそが未来への最大の投資という信念のもと、『未来の世界=子どもを育てる』を理念にかかげ、子どもたちの未来がもっと輝けるように、子どもがいる家族がもっと幸せになれるように活動をしています。

『すべての子どもの育ちと学びを応援できる世の中に』することを目指し、保育士の知識・経験を持つ妻と一緒に、家族のサポートをさせていただいています。

「子育てに正解はない」といったものの、子育てにはやっぱり悩みがつきものだと思います。ただ、身近なママ友やパパ友からのアドバイス、インターネットなどの情報を試してみても、親が思い描いたようになかなか子どもは動いてくれないですし、結局「うちはうち、よそはよそ」になってないでしょうか。

昔は誰もが子どもだったのに、大人になってしまうと子どもの考えていることは簡単には理解できないですし、子どもがこの変化の激しい時代を生き抜いていける大人に育ってくれるかも不安になってしまうと思います。

ということで「その家族に寄り添って、ご家庭の環境と子どもの発育に合わせた子育ての問題を解決する」ための家族サポートをしています。

このサポートを通じて、子育ての問題解決をするだけでなく、子どもの行動原理や心理を知り、子どもが考えていることを理解できるようになることで、今後の子育てがより楽しく、楽な気持ちで接することができるようになります。


子育てには、本当に「正解」はない?

では、本当に子育てに正解はないのでしょうか?

子どもの接し方ひとつを取っても全く逆のアプローチを取っている実例もあるので、正解はない、というのは間違っていないと思います。

例えば、「ほめる」という行為を一つ取り上げたときに、「ほめる子育て」と「ほめない子育て」といった対極にあるような主張が本として出版されています。

図1

※出典Amazon

表面的なタイトルだけを見ると、「あれ、どっちが正解なんだ?」と困惑してしまいますが、それぞれの主張の本質が分かるとどちらも正解だということが理解できます。

具体的に、ほめる子育てのメリットは、

親が子どもをほめる
→ 子どもは、親が自分の存在を認めてくれると感じる
→ 子どもの自身・心の安定感に繋がる
= 自己肯定感や自己効力感が育まれる
→ 自分ならできると新たなことにチャレンジできるようになる

ですが、これは色々なところで言われていたり、実際に日常生活でもご自身が「ほめられた!うれしい!」といった感情は誰にでもあると思いますので、よく理解ができると思います。

一方で、ほめない子育てでは、ほめるデメリットを次のようにまとめています。

子どもが親からほめられる
→ 親からほめられたいがために「いい子」を必死で演じる
→ 「いい子」を演じるために、大人の顔色をうかがう
→ 大人の評価を基準に、自分で決められない「指示待ち人間」になる
= 自分らしさを失っていく


・・・これを知ると、急にほめることに対して心配になってしまいますよね。そこで、ほめない子育てでは、

「ほめる」ではなく「認める」

ことをするべきだと提案しているのです。

ただ、少し考えてみましょう。ここで改めて「ほめる子育て」と「ほめない子育て」を比較してみると、

親が子どもをほめる / 親が子どもを認める(※ここが違う)
→ 子どもは、親が自分の存在を認めてくれると感じる
→ 子どもの自身・心の安定感に繋がる
= 自己肯定感や自己効力感が育まれる
→ 自分ならできると新たなことにチャレンジできるようになる

であり、もうお気づきだと思いますが、両方の主張は最終的に目指しているところが全く一緒なんですね。

一見、「ほめる」か「ほめない」かで手段としては全く違いますが、子どもが成長する基本的な原理や心理などの根本的なアプローチは、共通していると考えています。

ここまで長々と書きましたが、「子育てには本当に正解はない?」という問いに対しての僕の回答は、

表面的な手段に「正解」はないが、
根本的なアプローチは「正解」に近い

と考えていて、正解に近いものはあると思っています。


一般的な子育てへのアドバイスの問題点

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子どもの行動原理や心理に対する根本的なアプローチは重要ですが、その根っこの上には、さらにその子ならではの「個性」が乗っています。

例えば、「子どもが勉強しない」といった悩みがあったときに、子育てを経験した父母やママ友パパ友に相談しても、

・テストで良い点をとったら、ご褒美をあげていたよ
・勉強をさせるために塾に行かせたよ
・勉強は二の次でとにかく遊ばせてたよ

など、それぞれのご家庭での経験談を基にしたアドバイスが帰ってきますが、これも結果論であって、あくまで手段にすぎないので、本質的な解決策になっていないと思うんですよね。

つまり、「勉強しない」ことにフォーカスしすぎていて、

・そもそも勉強をやる気がないのか
・やる気はあるけど勉強が苦手なのか
・勉強以外にもっとやりたいことがあるのか

といった「その子はなぜ勉強しないか?」といった問いが抜け落ちてしまっている状態だと思います。

さらには、

・その子はなぜやる気がないのか?
・勉強のどこを苦手と思っているのか、なぜ苦手だと感じるのか
・興味を示せることはどんなところなのか?

といった、その子なりの性格や特徴といった、「個性」を深く探っていって問題の根っこを突き止めてこそ、本質的なアプローチをすることができると思います。

だからこそ、

その子どもの個性をしっかりと観察して、本質的な解決策を導く

ことが良いアドバイスをするためには必要だと考えています。


子育ては悩みが尽きない

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ここまでに、子どもの行動原理や心理などをもとに、その子どもの個性をしっかりと観察して、子どもに接することが重要だと説明してきました。

ただ、誰にとっても子育ては初めての経験ですし、そんなに簡単にできれば悩むことなんてないですよね。うまくいかないからこそ、子育てには悩みが尽きないものだと思います。

僕の身の回りのことですが、つい先日、保育士の妻がお悩み相談を受けていました。僕には弟がいて、弟夫婦には2人の子ども(3歳の男の子、1歳の女の子)がいますが、その子たちの子育てに関してです。

「お兄ちゃんが、妹の面倒をよく見てくれるんだけど、ときどき私(ママ)が見ている所で、わざと妹の手を踏んでいたずらするんです。ダメだよ!と叱っても、なかなか直らなくて困っているんです。」

その兄弟とママ・パパ(弟夫婦)の行動を観察していた保育士の妻が、

「妹は生まれたばっかりで小さいしすごく可愛くて目が離せない気持ちもわかるよ。ただ、ママとパパ二人ともが妹に気を取られすぎているようにみえるかな。お兄ちゃんは、妹にも優しくしてくれているし、いじめたいと思ってるわけじゃないと思う。ただ「ママ、ぼくのほうも見てよ!」って、ママの気を引くためにやっていると思うんだ。だから、少しの時間でいいからパパに妹を見てもらったりして、ママが弟だけに向き合う時間をつくってあげてみて!お兄ちゃんは正常な発達をしているから、何も心配せず2人を平等にその子を認めて接してあげればいいよ。」

という解決策を導いてくれていました。

これは保育士という職業を7年間、子どもを100人以上育ててきた経験と、その子の親や身の回りの環境、普段の妹に対する接し方を見て出した結論だと思います。

ただ、保育士として働かれていた経験※を持つ方は日本の人口で100人に1人くらいですし、初めての子育てで何が正解か分からない状態だと、やっぱりすぐに解決策なんて浮かばないですよね。
※保育士登録者の数(平成27年厚生労働省調べ)

だからこそ、子どもとしっかり向き合って観察をしながら、子どもに対する基本的な知識を取り入れて実践を繰り返していく、つまり、

子育てを通して親として育っていく

ことがとても重要だと考えています。


順風満帆な人生を歩んできた人たちが陥りがちな罠

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また、よくありがちなのが、自ら進んで勉強してきて、優秀な大学を出て、順風満帆な人生を歩み、親の期待に応えてきた方々が、いざ自身が親になったときに、「子どもも自分と同じように頑張らないと、子どもが将来困ってしまう」と不安に思ってしまうことです。

かくいう理系出身の僕も、順風満帆な人生というほどではないですが、

「いつの時代もサイエンスとテクノロジーが切り開いてきた。
子どもも理系になって欲しいし、理系であれば将来困らないよな~。」

なんてことを考えてしまっていました。


ここでしっかりと考えて頂きたいのが、今の正解が子どもが大人になる時代の正解とは限らないということです。

僕が自動車業界の会社に入社した2016年には、まだエンジンはなくならない!という雰囲気を感じていましたが、いまやヨーロッパでは電気自動車に軸足が移りつつあり、自動車業界が危機感で満ち溢れています。

その他にも、もう少しわかりやすい例でいうと、ここ数年でYouTuberやInstagrammerが出てきて、「好きなことで誰でも稼げる時代」がやってくるなんてことも、誰も夢にまで思っていませんでしたよね。

また、新型コロナウイルスによってデジタルトランスフォーメーションは10年進んだとも言われています。

それくらい世界の移り変わりは早く予測不可能であって、今の正解=将来の正解、なんて誰も言えないのです。

そして「子どもが将来こうあるべきだ」「こうなってほしい」という考えを子どもに押し付けるのは、

親が正解だと考えている幻想を子どもに押し付けている状態

だと思っています。


僕たち夫婦が考える子育ての理想形

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そういった「子どもが将来こうあるべきだ」「こうなってほしい」と押し付けてしまう人たちでも、子どもに「愛」がないわけではありません。そもそも、愛すらなければ、子どもの将来に不安なんて覚えないですよね。

どんなママやパパも自分の子どもを愛していて、将来子どもが生き生きと活躍していくことを心から願っていると思います。

だからこそ、その「愛」を「子育て」という形で子どもたちに与えているんですね。


愛の形はいろいろあると思いますが、僕たち夫婦が考える愛=子育ての形の理想形は、

「子どもを認めて、1人の人間として尊重する」

です。


子どもを認めることで、子どもの「自己肯定感・自己効力感」を育み

1人の人間として尊重することが、大人の押し付けを取っ払って、子どもの「好きや興味」といった「個性」を伸ばせる

「自己肯定感・自己効力感」が強く「個性」を強く持った子どもなら、

どんな時代になったとしてもその子なりの存在感を出して、その子なりのやり方で世の中を明るくしてくれると信じているからです。


この子育て観は、

・保育士の妻が教えてくれた子どもの行動原理や心理
・僕の親が子育てで大切にしていたこと

の2つが源泉となって、妻と『いい親ってどんな親?』『子どもをどうやって育てる?』を考えた末にたどり着いた答えです。


少し恥ずかしい気持ちがありましたが、僕の親に子育てで大切にしていたことを聞いてみました。

無題

答えは「何でもやらせる」でした。(※後悔も少し溢れていますね笑)

「何でもやらせる」を考えてみると、子どもを1人の人間として尊重しているからこそ、子どもが「やりたい!」と思ったことを認めてあげて、やりたいことを自由にやらせてあげることだと思います。

そんな子育て観のもとで育ったおかげで、親に道を押し付けられたこともなく、これまで自分の行きたい進路、やりたいこと、挑戦したいこと、をとことん自分発信でやらせてもらえたと思っています。


子育てを通して親として育とう

長くなってしまいましたが、ここまでのポイントをまとめると、

・子育ての悩みを解決するためには、子どもの行動原理や心理を知り、子どもが考えていることや求めていることを与えてあげることが重要

・子どもに向き合い観察することで個性を見つけ、その子ならではの本質的な解決策を取ることが必要

・変化の激しい世の中を強く生き抜いていく子を育てるために、親が子どもを認めて、1人の人間として尊重することが大切

だということです。

これがすぐにできてしまえば、だれも子育てに困らないし、子育てに正解はないのだから、結局のところ、

子育てを通して、親として育っていく

ことが遠回りのようで一番の近道だと思っています。


最後に

親にとってもその子にとっても、一緒に過ごす時間は、ふりかえるとアッという間に過ぎてしまうと思います。18歳で大学に進学で上京して、そのまま社会に出て行ってしまうとすると、親として子育てという形で接することができるのは『6575日』しかないんです。

数字にするとなんだか短く感じてしまって、僕はその日が来るのが今からすごく寂しくなってしまいます。

いつか遠いところに行ってしまったときに、子育ての忙しさから解放されて初めて考える時間が出来てふりかえった時に、「もう少しちゃんと育ててあげればよかった」と後悔したくないですし、せっかくの一度きりの人生なんだから、

「あなたが立派になってくれてよかった」

と、子どもたちを世界に温かく送り出したいですね。

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子育てをする中で、

・子どもに対する悩みがなかなか解決できない
・身近に相談できる人がいない
・個別にアドバイスが欲しい
・子どもの将来について考えたい

という方は、Twitterにメッセージをいただければと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。あなたの子どもと、世界の未来が健やかに育っていくこと、そしてあなたの家族が幸せになることを応援しています。

河合大介


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