間奏 約11秒

向こう岸に行ってもやめないんだ
君のために用意しておいた時空はどこへ行ったのやら

この空間に吸い込まれても
怒らないで
泣かないで

儚くて水のように透き通る美しい
その瞳に映る
情報はなるべく遮断しておきたいのだった

苦手な嘘もついてみたけど
やっぱ誰のためにもなんないしやめた

その存在に包み込まれて眠るのは
これといって不快ではないものだ

狭いところをすり抜けて
ご機嫌取りはやってくる
もう邪魔なんだ
邪魔なんだよ

でもこれがわたしの性分なのだからしょうがない
そう諦めるのも悪くない
そう思えたわたしは大人なのか

いつもなら寝ぼけてる時間なのに
綺麗で少し湿気てる髪すらも愛おしくなって
こんなにもはっきりと目が覚めてしまった 

この間
この瞬間
それのいいとこ考えようとしたらあいてしまったこの時間と
しおれた雑煮

決められた速度ですり抜けていく
警音器を垂れ流してみても
割り切ることなんてできない
でもこれしょうがないか
これはこれで
楽しいのさ

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