飲みたくてパソコンの前に座る日々【#私のコーヒー時間】

 それほど胃が丈夫でもない、カフェインに左右されやすい私は、コーヒーを飲むのに制限がある。まず胃の調子をできるだけ日々整えておかなければならない。1日2~3杯まで。時間は3時半まで。

 そうまでして飲みたいのかと言えば、飲みたい。

 吸い込むと香りが喉の奥まで心地良く、息を吐くのも惜しくてスースー吸い込み続けてしまう。

 飲んでみて、酸味が少なく苦みが強いと、好みでますます嬉しい。苦みは後まで残らずに口当たり良い。飲み込んだ後は、息を吐き鼻に広がった香りを楽しみたくて、口を半開きにしながらちょっと鼻が膨らんでしまう。猫のフレーメン反応みたいな顔をしているんだろう。

 朝、最初に飲むコーヒーは、夫が入れてくれたものが多い。夫の気分次第だけど、こまめに買いに行く時期だと、自分で飲みついでに私のコップに注いでおいてくれる。コーヒー豆専門店で買ってきた物で、産地も私の好きな所のものだったり、入れ方にこだわりがあったり、味が深くて美味しい。 


 これでも飲めるようになった方。
 胃をよく荒らしていた数年前までは、コーヒーは胃に負担だったし、身体を冷やすのも恐れて少ししか飲めなかった。でもここ数年、強い痛み止めを飲まなくてはいけない日が減り、おかげで胃の荒れは激減。身体も以前より冷えなくなっている。更年期を迎え、体質は変化を始めているようだ。
 
 好きな食べ物でも、体質的に食べられなくなってしまったものがあるから、本来好きなものを飲める機会が増えたのは嬉しい。
 住んでいる所が田舎のため、車に乗っている時間は長く、買い物だけで20分のドライブが楽しめる。タンブラーを持ち込んでコーヒーをちびちび飲みながら、運転する時もある。フレーメン反応みたいな顔して信号待ちしている人を見つけたら、それは私かもしれない。

 こんなご時世じゃない時には、カフェで記事を書いている日の方が多く、はかどったものだった。数年前までは、ミルクティーだったけど。体質のおかげでコーヒーを飲む機会は増えたのに、外に出るのはずいぶん自粛するようになった。
 昨年の緊急事態宣言後、しばらくは「ウチでもけっこう書ける!」って思ったのに、半年ほど経った頃から気分転換がほしくなってしまった。場所を変えたい。いつもウチで書いていると、心の変化も少ないから面白いワクワクがなく、書いている時の集中力も続きにくい。どう書こうって考えあぐねている時間が増える。

 それでも私はコーヒーが飲みたいから、本末転倒でもパソコンの前に座る。

 皆さんのnoteを読み、コメントを書く。読む記事をためこんでしまった日やエネルギーのない日は、コメントを書けないけれど。自分の記事にコメントがあったら、返事を書く。楽しい時間。
 そして気が向けば自分の記事を書く。このゆったり気分を味わえるひとときには、たいてい自分のいれた簡易パックのコーヒーを飲んでいる。お湯にコーヒーの匂いがついた程度のものだ。夫の入れてくれた本格コーヒーとはほど遠く。ただ夫の入れてくれたコーヒーを飲む時は、残念ながら少しバタバタ。忙しくしているほどではないけど、次の予定を思って気ぜわしい。

 つまりゆったりパソコンを目の前にしている時に飲むコーヒーは、薄いけれど、至福のひと時。

 今もコーヒー飲んでいるのよ~。
 この記事を載せる時間は違うと思うけど。


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読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。