見出し画像

お気に入りだったコート2着(初めて描いてみたよ)

 冬ももう終わるから、せめてこちらですっかり春にならないうちに、今年こそコートについて書くぞー。
 
 ずっと書こうと思っていたけど、こんなに延び延びになるなんて。note続けていて下さってありがとう、うみさん!

 だいぶさかのぼった。やまかわうみさんの、コートについてのエッセイ。昨年の1月だった。めっちゃ遅くなっちゃいました。
 
 彼女はファッションが好きで「季節にまつわるおしゃれの話」を、マガジンでまとめている。古着のオンラインショップをしていると書かれていたのも覚えている。
 どなたに限らず、うまくコメントを書けないなとか勢いにまかせて書けなかったとか、やり過ごすことも多々ある。彼女のエッセイについても。それでもファッションに限らず読むのを楽しみにしている。


  私は1年も経てば自分のちょっと前のファッションに「えっ。これが良いと思っていたの?」とビックリすることが少なからずあるので、センスが良いとは無縁。単に考えるのが好きで、人のを見るのが好き。
 
 で、コートについて書きたかった。
 コメントを交わした時からずっと。夏はさすがに書きたい気持ちにならなかったけど、いつか書きたいって思っていた。
 「前に良いと思ってた服、間違えてたわ」と思って仕方なく着続けるような私なのに、記憶の中でもずっとお気に入りのコートがあるから。
 幼少期から着てきた中で印象に残っているコートはあるけど、中でも気に入っている2着について。
 
 1着は、若い頃の母が着ていた。赤やピンクがあまり好きではなかった幼い私だったけど、そのコートの赤は少し落ち着いた色で、気に入っていた。
 20歳になった頃には赤もピンクも好きになってきていて、そんな色のコートも着たけど、母の着ていたあのコートのような色にはめぐりあえなかった。
 私が結婚してしばらくすると「これもう着ないからかせみが着る?」と母に言われて譲ってもらった。
 正面から写した立ち姿の写真がないので、記憶で描いてみることに。

ぎゃー初心者過ぎて恥ずかしい!

 襟からボタンにかけて、少しクラシカルでかっちりしたつくり。ウエストにうっすら切り替えがあった気がする。記憶をたどっているだけなので、あやふやだけど。
 生地の厚みも可愛かった。うまく表現できていないけど。

 でも着てみてわかった。
 古いタイプのコートだからか、すんごい重たい!
 冬の始めにはコートを着る度、肩がひどくこってしまう。
 それでも鏡や写真で確認すると、抑えめのAラインのフォルムが可愛くて「がんばってでも着続けるぞ」と思った。
 今住む田舎街で赤のコートを着ると目立ってしまうので、やめようかなと思ったこともあった。だけど親しくしていた友人が「かせみちゃんの赤のコート、すっごい可愛いね!」と言ってくれて、場所を選んで着続けようと思えた。
 
 でも母もよく着て、私も着続けたためか、特に裏地がボロボロになってしまった。40歳過ぎていた。母も私も15年以上ずつ着続けたと思う。重たさもどうしてもつらくなってしまい、手放した。
 
 
 もう一着は、20代前半で母に買ってもらったコート。
 どこで買ったか忘れたし、ブランド物でもない。でも30年ほどもった。
 
 クリーム色で、きちんとした席とか事務的な場所にも着ていけて重宝した。
 夫の両親に初めて挨拶に行った時もそのコートだった。
 ついでなのでこちらも描いてみる。

袖を何故か少し広げてしまい、なんだか胸を張ったポーズに…

 古くなってきたからそろそろ買い替えようかな。何度もそう思ったけど、身体にほどよくフィットしたフォルムがやっぱり好きで、それを上回るものに出会えず。軽くて少しタイトで、首も詰まっている。
 カジュアルな場所にはダウンジャケットでしのぎ、そのコートを着る頻度を下げて大切に着続けた。
 形がやはり古くなってくるので、ここ何年かは一度も袖を通さず。
 この冬は、「古くたって良いや」と開き直って着てみた。
 ところが袖を通している途中で気づく。
 
 なんかきつい……。
 
 何か月か前にスーツを着た時もあった、この感覚。知っている。
 まずいぞ。
 ボタンをとめてみる。
 
 ぱつぱつに張ったコートの生地。ボタンとボタンの間がカーブして開いてしまう。

 きっつい!!

 コートがきついなんてことあるんだ。 
 もう着られないかもなあ。
 着るとしたら自然にやせてしまう10年後くらい?
 
 と思っていたら、以前よりやせている母が「昔のコートが入らなくなった」と言う。
 太ったやせたの話じゃないみたい。
 体型が変わるんだ。
 
 着ない物をずっと置いているのをやめようと最近思ったところだ。
 
 やむなく手放すこととする。
 
 記念にと、鏡にうつる自分の姿を写真に撮ってみたら、写している私の顔がうつりこみ、その表情に一人で声をあげて笑ってしまった。

寄った目と険しい眉と深いしわがすごく怖い!

  こんな顔で自分のコート姿を撮っていたのか。
 しかも足を広げて踏ん張っているように見える。
 左手はこぶしだ。
 なんなの。なんでこんなに怖いの。

 とにかくnoteで知り合ったみやべゆか先生に、久しぶりにイラストのレッスンをお願いし、コートの描き方のコツを教わった。みやべ先生は、クリーム色のコートの写真を見ると(写真の顔は、その時は隠しておいた)、そのフォルムをめちゃくちゃ気に入って下さって、うれしくなった。

 線がヨロヨロしつつ、色も定まらず、がんばって描いてみたけど、教わったのにこんな程度でごめんなさい。
 
  とりあえず、初めての私のイラスト披露。お目汚し失礼いたしました。

 絵については、いつか改めてnote上で弁解させて下さい。
 タブレットで絵を描いた経験がほぼなくて、使いこなせない。機能が難しい。それ以上にそもそも絵が上手じゃない。こんな中途半端な絵を披露して良いのか。50をいくつも過ぎているというのに、とんだ恥さらしをしているのではないか。皆さん、どうか私から離れていかないでね。



この記事が参加している募集

やってみた

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。