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“すべり台の逆走“に隠れている気持ち

 今日も穏やかな午前中でした。昨日よりもさらに4人欠席。

 前の園に戻ったような穏やかさ。自分が心に余裕を持って関われる人数はやっぱりこれくらいなんだなぁと思いました。

 そんな心の余裕もありますと、今日も子どもたちの遊びで考えさせられることを発見しましたので、書いてみたいと思います。

すべり台を逆走する

 すべり台がある園だとあるあるなのかな?すべり台を逆走する子って一定数いると思います。

 すべり台と言われてほとんどの人がイメージするのは同じ形だと思います。

 階段があって、滑り降りる坂がある。

 なぜ逆走がダメなのかというと、“登って滑り降りる“というすべり台のルールを無視することで、ルールを守っている人の迷惑だからですね。他にもすべり台から落ちたら危ないのもありますが、私が子どもたちに伝える場合は“人に迷惑をかけている“ことを重点的に伝えます。

 保育者としてこれは伝えなければならないと思います。

逆走って難しい

 ここからは堅苦しい話を置いといて。“そうは言っても逆走って…“という話。

 やったことある人なら分かると思いますが、すべり台の逆走は意外と難しい。

 なぜなら滑ることを目的としているので、足の裏を引っ掛けるものがない。登るとしたら手すりに捕まらないとしんどい。
 
 そして意外と角度がある。30度くらい?

 危なかったり、ルールを無視したりする行為ではあるけれど、やってること自体はちょっとレベル高い遊びですよね。

 そして園の遊具を見回しても、同じ動きができる遊具ってほとんどないし、私自身パッと思いつかない。

 すべり台の逆走って意外とすごいのかもしれない。

子どもたちが求めていること

 保育を設定する際に私は“ちょっと難しい“を盛り込むようにしています。

 簡単すぎても面白くないし、難しすぎてもこれまた面白くない。

 ちょっと頑張ったら乗り越えられるくらいのハードルが達成感を味わいやすいのだと思います。

 同じような感覚がすべり台の逆走にも当てはまるのかは分かりませんが、そこにはただすべることに飽きてしまった子どもたちの反逆の意思があるのかもしれない。

 もし逆走を注意するなら、その背景にある傾斜のあるツルツルした坂を登りたい“という欲望を別の形で叶えられないか?ということも合わせて考えられる保育者でいたいなと思いました。









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