気持ちの切り替え フライ返し
「ご飯の準備できたみたいだから、お片付けしてお部屋入るよ〜」
という私の言葉掛けに対して、
4割くらいの子はすぐに片付けを始めて、5割くらいはちょっと渋る。
そして残りの1割はこう主張する。
「僕はまだ遊ぶの!!」
うん、想定内だ。笑
人が戻っていく園庭
午前中に行事があったので、今日の園庭には私のクラスの子と2歳児クラスの子がちらほらでした。
正午が近づいてきて、それぞれのクラスが部屋に戻り始めて、人も少なくなった園庭。もう片付けなんだ、という雰囲気が実は作られています。
冒頭の“まだ遊びたい君“にもその雰囲気は伝わってはいる様子でした。なぜ分かったか?
私が彼以外の子達とそそくさと部屋に戻る素振りを見せた瞬間に、遊びたい気持ちと戻らなければならないという気持ちに揺れている発言をしてきたからです。
この場面において私は「置いてくからね」とか「先に行っちゃうよ」などの言葉は使いません。素振りだけで伝わる、つまり彼が私のことを見ているのが分かっていたので言葉(聴覚)ではなく、視覚に訴えかけたというわけです。
彼が私に言ったのはこう。
彼「もう先生なんか嫌いだ」
私「うわー嫌われたぁ」
彼「ママとパパに会いたい」
私「そしたらお部屋で待ってたらいいじゃん?」
私「水筒持ったの?」
彼「今日は忘れたの!」
こういう時、私は大体嫌われます。笑
そして彼は泣きながら下駄箱に向かったんだと思います。
“思います“なのは、砂場の遊具の片付けのために一瞬目を離したからです。
そして、彼はいつの間にか下駄箱に行っていました。
あんなに大泣きしてたのに?なんでだ?
そこにあった切り替えスイッチ
私は“あんなに泣いていた彼が嘘みたいにさっさと部屋に帰った“ことが気になっていました。
そして、ある光景を見て「これか!!」いや、「これで!??」と驚きました。それがこちら↓
このシャベル、実は私が意味もなく遊具に立てかけたものでした。そしてこのフライ返しは先ほどの彼がずっと手に持っていたおもちゃでした。
彼はどうやら、大きなシャベルが立てかけられているのを発見し、真似して手に持っていたフライ返しをかけてみた。
まさか“リョウ先生に片づけさせればいいんだ“なんて悪企みはしていないと信じたいですが。笑
彼の切り替えのスイッチはフライ返しを立てかけること、だったようです。
そんなの分かる?
分かるかぁッ!!笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?