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私のアナログ英語勉強法

サブスクやネットで便利に、
どんな音楽も何万曲と自由に聴ける今の時代は、それはそれはとても便利で音楽好きにはたまらんですね。
ただ、ふた昔くらい前、
私がアナログ的にしていた勉強法が、
今思い出すとなんだか笑えて、
微笑ましいので(自分で言うな。)
書き残しておきます。

1.ラジカセとカセット
毎週日曜、J-WAVEでクリスペプラーさんMCのHOT 100という、
主に洋楽のヒット曲カウントダウンのラジオ番組があった。(今もあるのかなぁ?)
音楽好きな私は毎週その番組が楽しみで、
ラジカセの前で、
気に入った曲をいつでもカセットに録音できるように赤いRECボタンに手をおきながら、
何時間も過ごすのであった。

ランキング100位を発表していくので、
順位が下の方は、曲が流れる時間が短い。
その中でも、お!これはいい!という曲があるので、瞬時にカセットに録音し、
ノートに順位と曲名、歌手名を書き留める。
ただ、ペプラーの発音があまりにも良すぎるのと、一回しか言わないので、
ちゃんと聞き取れることはあまりなかった。
こうして毎週お気に入りの曲がカセットにたまっていくのだった。

2.月曜はCDショップへ
翌日の月曜、100位から1位まで、
全ての曲名と歌手名が書いてあるリスト用紙がCDショップに置かれる。
毎週手に入れて、
録音してあるカセットの内容と照らし合わせ、
歌手や曲が気に入れば別途TSUTAYAにCDを借りに行く。
そうしていろんな人のCDを借りて、
たくさんの曲を知ることができた。
自分の好みの曲が、
実は同じプロデューサーが担当していたりして、
今度はプロデューサーしばりでCDを借りたり、
世界が広がった。

3.ラジオ勉強法
さて、本題の勉強法に入ろう。
ラジオを聴くことが日課になっていた私は、
気に入った洋楽がかかるとすぐカセットに録音した。
そのあと、何回も巻き戻しては聴き直し、
英語の歌詞をわかる範囲で自分なりにノートに書き起こしてみた。
最初は二、三単語ずつ、少しずつしか進まない。
だけど、
何曲もやっていくうちに、けっこう聞き取り能力が高まっていったように思う。
次に、その英語歌詞を今度は和訳してみた。
今思えば、
リスニングとライティングと和訳の3つを同時にしていたようなものなのだ。
わからないところは、
次の文章の流れを汲んで意訳してみたり。
そして最後、
借りてきたCDの英語歌詞と日本語訳を見て答え合わせをする。

けっこう当たっている時は本当嬉しくて、
いつか、湯川れいこさんみたいに、
英語歌詞の翻訳者とかしてみたい!と、
夢見たものだが、、。

4.振り返り
英語の歌詞は、けっこう文法もめちゃくちゃで、
話し言葉みたいなものもあるし、
受験に役立ったか?と聞かれても、
自信を持って、はい!とは言えないのだが。
その過程が本当に面白くて夢中になった。
好きこそものの上手なれ、というが、
自分には英語しかないなぁという気持ちがさらに強くなり、
結果、英語科の大学に進学した。

この勉強法を決しておすすめしているわけではありません。
言いたいことは、
オリジナルな方法を見つければ、
楽しく勉強できるキッカケにもなるし、
勉強とは言わなくても、
趣味になりえるかもしれない。
このデジタルな時代、
その場で歌詞も和訳も瞬時に調べられる。
でも、アナログ的に自分が時間をかけて地道に調べて、納得して得たものって、
ずっと心に残る気がします。
いちいちテープを巻き戻しては進む。
面倒な作業が身体に染み込んで、
あの時の音楽たちとクリスペプラーの声が
いつでも私をタイムスリップさせてくれる。


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