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【アメリカ・学校ボランティア日記Vol.7】大失敗からの気づき

こんにちは。アメリカ駐在主婦 Kayです。

アメリカでは一足早く
来週半ばから冬休みに入ります。

1月3日まで、こどもたちとべったりの生活、
実は少し憂鬱です。

ワーキングママから主婦になって
一番嬉しいのは家族と過ごす時間が大幅に
増えたことなのですが、一方でストレスなのは、
こどもたちがやらないといけないことをやらず
私がイライラしてしまうこと。

働いていたころは目が行き届かなかったところに
届くので、ついつい小言が・・・
この冬休みは穏やかママで過ごしたい!
ところです。

さて、今回の学校ボランティア日記は、
学校ボランティアでの大失敗談です。


1.学校ボランティアでの失敗


昨年の冬は、雨が降る日が多く、停電等も頻発。
渡米早々、停電で朝ごはんが作れず、
朝マックから学校に連れて行ったことも
ありました。

その日も雨降りの日でした。

雨が降ると、ランチの見守りボランティア
「外のランチテーブル&校庭での見守り」から、
「教室での見守り」に変わります。

各教室に一人ずつ、ボランティアが割り当てられて見守りをします。

その日は、ランチ時間の前半/後半それぞれに、
4年生のクラスの見守りに割り当てられました。

2.見守り前半


見守り前半のクラスは息子のいるクラスの見守りでした。

昨年の息子のクラスはコンボクラスといって、
4年生と5年生が一緒に学ぶクラス。

コンボクラスに入る子は、静かに先生の指示を
聞ける落ち着いた子が多いらしく、実際、
ランチ時間も静かに穏やかに過ごしていました。

本を読む子もいれば、ボードゲームや
チェスをしたりする子もいる、そんな感じです。
大声を上げる子もいません。

私は何もせず、ドアの前でゆったり過ごして
いました。

「高学年はこんな感じなのか、さすがだなあ。
今日は後半も4年生クラスだし、よかった、
よかった。」と思っていました。

3.見守り後半


後半になり、クラスを移りました。
クラスに入った瞬間、部屋の中で走り回る子も
いれば、ボールが飛び交い、
奇声も聞こえてきます。

私は凍り付きました。
「え・・・・?これが同じ4年生のクラス?」

何を注意すればよいのかもわからず・・・
というか注意することばかりで、
どうにもならず、とりあえず「けがをしそうな位
危ないことがあれば注意をしよう」
と心を決めました。

前半と同じくドアの付近で見守っていると、
声のボリュームがどんどん大きくなり、
こどもたちはエスカレートしていきます。

今思うと、この時点で「こどもたちに、
このボランティアは何も言わないから、
大丈夫。」と完全に「舐められた」わけです。

4.こどもたちからの行動


「早くお昼休み時間終わらないかな」
とそわそわし始めた私。

どんどん、こどもたちはエスカレート
していきます。

ある子がマイクをもって私のところに
近づいてきました。

「もう少し声のボリュームを落とすように、
言ってくれませんか?」というのです。

優しいですよね。
見るに見かねて、多分私の声では届かない
だろうと想像して、
クラスのマイクを持ってきてくれたのです。

「声のボリュームを下げて」とマイクを通して、
言いました。が・・・舐められたボランティアの
言葉はこどもたちには届きません。

ますます、そわそわしてくる私。
胸の鼓動が早くなります。

そんな中、一人の子がマイクを使って、
音読=読み聞かせを始めたのです。

お昼休みの終わりの時間が近づいてきたことも
手伝ってか、こどもたちが少しずつ落ち着き
始めました。

先生が戻ってくる直前には、
こどもたちが自ら教室を片付け始め、
散乱していた椅子も綺麗に整ったのでした。

5.大失敗からの気づき


全くのお手上げ。この日は、さすがにどっと疲れが出て、落ち込みました。

「他のボランティアはどうしているのかな?」と
思い、相談してみました。

相談にのってくれた方によれば、
『こどもたちは雨の日のお昼休憩の過ごし方は
先生から指示を受けていることが多いし、
静かに過ごさなくてはならないことは
わかっている。

先生がすでにランチに出てしまい
クラスにいない場合、
こどもたちに「どのように過ごすように言われているか」確認し、
そうなっていない場合に注意する。
いうことを聞かない場合は、
名前を確認すると良い。』
とのことでした。

そう、私に足りていなかったのは
「こどもたちに教えてもらうこと、頼ること」
でした。

見かねて、マイクを持ってきてくれるような
こどもたちです。私から聞いていたら、
間違いなく、「先生から言われている雨の日の
過ごし方」を教えてくれたでしょう。

あの時、恥ずかしながら、
「こどもたちに教えてもらう」という選択肢が
私には思い浮かばなかったのでした。

「ああ、私は教えてもらう相手・一人前の相手としてこどもたちをみていなかったのだな
と気づきました。

その日、あのクラスにいたあるこどもたちは
「何も言わない私を舐めて、騒ぎまくった」。
一方で、その状況をおかしい、変えたいと思った子供たちは「自分たちで音読を始めて、静かにするように促した」のです。

こどもたちは、私や周りのクラスメイトを見て
行動していたけれど、私はこどもたちを見て焦る
ばかりで何も行動できていなかった、
それを実感した1日でした。

6.気づき

この大失敗から、
私の中に「大人≠こどもよりよくわかっている」という思い込みがあったことに気づきました。

「こどもたちの方がよくわかっている、気づいていることもある」と頭の中ではわかっていた
つもりですが、実際心の中ではそう思って
いなかったのだと思います。

今は、何かわからないことがあった場合は
「いつもはどうしているの?あなた達の方が
詳しいと思うから教えて。」とこどもたちに
聞くようになりました。
子どもたちは、得意になって教えてくれます。

今日はランチ見守りボランティアでの失敗について、お話ししました。

来週は学校も冬休みに入りますので、
学校ボランティアから少し離れ、
「こどもたちの英語の学び」について
お話したいと思います。

今回もお読みいただき、
ありがとうございました。

それでは、また来週金曜日に。

よい週末を。




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