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プロダクトデザイナーの大学院選び

武蔵野美術大学 大学院 造形構想研究科 造形構想専攻 クリエイティブリーダーシップコース」というとても長い名前の修士プログラムに行くことにしたのでメモとして残しておきます。

バックグラウンド

カナダの工科大学でNew Mediaを一年学んだ後、フロントエンドエンジニア / デザインエンジニアを経てプロダクトデザイナーとして働いています。自身については専門性に欠けるジェネラリストであると認識しており、経験年数が増えるにつれ業務に関連する領域で学位を取りたい気持ちが強まっていました。

そのような中で入った医療ベンチャーでチームメンバーにPhDを持っている方が多かったことや、身近にいたUXリサーチャーから理論と実践を通して身につけた専門性を感じていたことから真剣に大学院を考えるようになりました。また、同じ業界の方々が社会人大学院進学に関して発信してくれているのも役立ちました。

大学院選び

ざっくりと以下のような基準でHuman-computer interactionやサービスデザイン、文化人類学などの関心があるプログラムが開講されている学校を探しました。

  • 仕事と両立可能なコースであること

  • 理論とプロジェクトによる実践のバランスが取れたプログラムであること

  • デザイン x 医療領域で特定テーマを掘り下げたいこと

海外のオンライン修士も検討しましたが、実際にオンライン修士をとった方に話を聞いた上で、時差による苦労や学費、ネットワーキングなどの観点で選択肢から外しました(改めてIELTSを受ける面倒さもありましたが…)。
最終的には慶應SDMAIITJAIST武蔵美クリエイティブリーダーシップが候補に残り、修論の有無や授業スケジュール、博士後期進学の選択肢などを比較しました。慶應SDMは面白そうでしたが、フレックス勤務などを利用して日中の授業に出ることを前提としているようだったため合わないと判断しました。

最終的にはサービスデザインを主軸にしたいことや武蔵美の産学プロジェクト実践演習が面白そうだったこと、自分に欠けている造形教育の授業を受けられることから武蔵美を受けることに決めました。希望する教授との面談で研究計画ラフ案への的確なアドバイスを頂けたことも大きかったです。

AIIT、JAIST、武蔵美は定期的に説明会を実施しており、直接教員へ質問もできる機会もあるので気になっている方は申し込んでみることをお勧めします。また武蔵美は卒展、AIITはプロジェクト成果発表会もやっているので参考になると思います。

大学院入試

事前に研究計画概要を提出し、面接で研究計画説明が必要なので、研究計画書の作成に時間を使いました。幸い普段から論文を調べることが多かったこともあり、興味のある論文はPaperpileに保存していたのがとても役立ちました。
入試当日は小論文と研究計画書のプレゼンでしたが、小論文はテーマについての論説よりも手書きであることが辛かったです。プレゼンと質疑応答はそつなくこなせたかなぐらいの手応えでした。

余談ですが当日の気温が高めだったのでカジュアルな服装をしていったら他の受験生の大半はスーツを着ていてそういうものかと思った覚えがあります。

合格と授業開始に向けて

オンラインの合否発表で無事合格を確認した後は諸々の手続きを行い、正式に入学許可証をもらいました。
授業は4月からなのでまだゆったりできると思っていましたが、ちょうど事前課題の連絡を受け取ったのでまずは課題を頑張ります。


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