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#19 ベーグルの穴と遺伝子について

ベーグルっておもしろいですよね。穴が空いているのですよ、真ん中に。

何十年も作られ続けているのにだれも中を塞ごうとしてこなかったんですよね。ベーグルの中に歴史の積み重ねを感じます。

ペットボトルの蓋やトイレットペーパー、ハバネロの瓶をみても、同じような感覚を覚えます。

遺伝子と同じなのかもしれません、ベーグルの穴は。

脈々と受け継がれてゆき、頻度は高くないけどたまに食べたくなる。中にはベーグル屋さんを開きたい、毎日食べたいと思うくらいだいすきな人がいる。ぼくもすきなんですけど。

人間の遺伝子もきっと同じで、少しずつ特性や性格、免疫なんかが受け継がれて、小さく変化してゆく。逆に一気に変化しちゃうと、そいつの孤独は強くなっちゃうんですよね。

そのさきどんな変化があるかはわかりませんが、絶妙なバランスを保っているのが、ベーグルの中であり、人間の遺伝子なのかもしれません。

それでは、また。

2019年7月19日
東京・茅場町にて


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