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泣きたい時に読む小説「CALAMITY」vol.3


前回のお話 ↓


第2章 居候生活


俺の服のクリーニングが終わった後のことだった。

「ほら、きれいに仕上がったでしょ?」

雪奈がにこにこと笑顔で言う。

「ありがとう。助かったよ」

「ねぇ、うちにしばらく泊まっていかない?旅の合間でしょ?」

その直後に雪奈がそう言うのである。

「えっ、何を突然。迷惑だろ...」

「いいんだよ。お父さんもお母さんも、きっとそうしろって言ってくれるよ」

そう言って雪奈が両親に相談してくると、温かく俺を迎え入れてくれた。

「しばらくここに居たらいいわ。旅の疲れを癒やしていくといいいですよ」

雪奈の母親は優しげな笑みを向けてくれる。

「本当に迷惑かけちゃうんじゃ...」

「いいんだよ、真人くん。うちは広いし、部屋も空いているから」

父親も快く受け入れてくれた。

2人の親切な言葉に甘え、俺はこの家にしばらく身を寄せることにしたのだった。

雪奈の両親はとても親切だ。

店を切り盛りしながらも、俺に食事を作ってくれたり、楽しそうに会話を弾ませてくれる。

まるで家族のように接してくれる。

そして俺は、お礼をしなくてはと思った。

「居候せてもらうかわりに、何かお礼がしたいです」

と、俺が言う。

「そうだなぁ。じゃあ店を手伝ってもらえると助かるんだが」

「はい、喜んでお手伝いします!」

そうして俺は、居候のお礼という形で、クリーニング屋の手伝いをすることになった。

最初は下手くそで何をしていいか分からなかったが、徐々にコツを掴んで仕事を任されるようになっていった。

受付で注文を受けたり、洗濯機やアイロンがけをしたりと、様々な作業を覚えていった。

そんな忙しい合間にも、雪奈や家族との交流を楽しむようになる。

「真人くんは妹さんを探してるんだって?」

母親がそう言うと、父親が「早く見つかることを祈っているよ」と励ましてくれる。

「ありがとうございます。いつか必ず会えると信じてます」

そう言うと、雪奈が「私はお兄ちゃんが欲しいなぁ」とぽつりつぶやいた。

ふと寂しげな表情を浮かべていた。

居候生活が始まってからある日曜日の出来事。

生活にも少しずつ慣れてきた頃のことだった。

「真人さん、一緒にショッピングモール行かない?」

朝から元気に声をかけてくる雪奈。

「え、俺も一緒に?」

「うん!新しい洋服がほしいの。真人さんの服も古臭いし、買い物付き合って」

「なるほどな。わかった、じゃあ出掛けるか」

雪奈の誘いを快く受け、2人でショッピングモールへ向かった。

雪奈はいつも以上にはしゃいでいるように見える。

ショッピングモールに着くと、雪奈はまず可愛い洋服や靴を次々と試着していった。

「真人さん、こっちのワンピースはどうかな?」

照れくさそうに見せる雪奈の姿が新鮮で、俺も思わず笑顔になる。

その合間に、俺も新しいTシャツやパンツを購入。

居候生活が始まってから久しぶりに自分の服を買うことができた。

「新しい服を買うと気分も一新って感じだね」

「そうだな。ありがとう、雪奈」

2人で服を買い漁った後は、食事を兼ねてレストラン街へ。

雪奈の行きつけの店だという回転寿司で昼食を取った。

「美味しい!真人さんとご飯食べるの好き!」

満足そうにほおばる雪奈を見て、俺も幸せな時間だと実感する。



泣きたい時に読む小説「CALAMITY」vol.4
第3章 事変 へ続く…

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